茶屋のだんぢり漫遊録

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8月17日(日) 尼崎市築地地区 本一 入魂式

8月17日、お盆休みの最後の日曜日、尼崎市築地地区本一の地車の解体修理が終わり、入魂式・御披露目曳行がおこなわれました。

例年9月におこなわれる築地初島大神宮の秋季例大祭を前に、尼崎市内の《寺井組》の手により解体され、柱を入れ替えるなどの修理がおこなわれていました。

080817 本一 入魂式

午前9時すぎには、地車小屋から表に出され準備万端。棟を同じく隣接する丸嶋・本五など5台の地車も小屋から出され、小嶋の地車も曳行され、築地地区7台の地車が地車小屋の前に集結。挨拶がおこなわれた後、丸嶋・小嶋の2台の地車が露払いの形で、3台の地車が初島大神宮へ向け出発。3台そろって宮入りし、入魂式が厳かにおこなわれました。入魂式が滞りなく終了し、宮出した3台の地車は松島公園へ移動。披露宴がおこなわれ、午後からは築地地区を勇壮に御披露目曳行されました。

本一の地車は、平成元年に堺市の多治速比売神社に奉納されていたものを購入。元 堺市久世地区和田の地車で、江戸末期から明治初期に製作されたと考察できる《堺型》地車。当初は伊丹市大手町の地車を購入しましたが、老朽化がひどいため曳行にいたらず、この地車の一部の彫物を現地車に組み込み、改修して平成2年より曳行されています。

なお、築地地区の祭礼には、本一・本三・本五・丸嶋・大官町・南濱・小嶋の7台の地車が曳行されます。例年8月におこなわれる同市貴布禰地区の祭礼と同様、地車をぶつけ合う、勇壮で豪快な『山あわせ』が一番の見所。平成20年の今年は、9月14・15日の両日におこなわれる予定。是非一度、足を運ばれてはいかがでしょうか・・・・。

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信濃屋お半だんじり通信
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