北河内の巨大地車、修理を終え町内に搬入される・・・・
どもぉー、だん馬鹿です!
前回の「だんじり通信」で書きましたが、大阪府北河内地域某所の地車の修理が完成し、8月24日(土)に町内に搬入され、組み上げられる予定でしたが、雨天のために中止。
現地を訪れましたが、残念ながら地車の姿を見ることはかなわず・・・・。

次回搬入・組立の折には、是非とも現地を訪れ、日頃から肩背棒(担い棒)に隠れて見えない土呂幕の彫物の全貌をカメラに収めたいものだと思っていましたが、その日はことのほか早く訪れたのです。
この地車は、大東市赤井の《北河内讃良型》地車。

全高4m50㎝を優に超える巨大な地車であるがゆえ、そのまま搬送車に積み込むわけにもいかず、昨年11月4日に現地である程度解体され、岸和田市の大下工務店に搬入。
先週、私が大下工務店を訪れた時には修理を終え一度組み上げられていましたが、再度解体されて、今週の月曜日、8月26日の午後に町内へ・・・・。

今回の修理は、本体の洗い・締め直し、彫物の欠け接ぎ、錺金物の再メッキのほか、肩背棒を新調。

また、安全面にも配慮し、足踏み式のブレーキが新設されました。
町内へは午後1時に搬入とのことでしたが、私が赤井に到着した12時半過ぎには、お年寄りの方々を中心に十数名の方々が、早くも会館に待機中。
「兄ちゃんらも暑いから、中で待っとき・・・」と、わざわざ椅子まで出していただき、会館内で一緒に待機。

1時を少し回ったころに、二台の搬送車に積み込まれた地車が地車小屋のある町内の広場に姿を現しました。

搬送車から本体が下ろされ、大下工務店の職人さんらの手で手際よく組み上げられていきます。
まずは、小屋根部分から・・・・。

クレーンで大きな車板を吊り上げ、組み物と共に取り付け、小屋根を装着。

そして、箱棟も載せられ、小屋根部分は完了。
小屋根部分と同様に今度は大屋根部分。

こちらは、枡合いの彫物から収められ、車板、組み物、そして大屋根が載せられました。

箱棟も取り付けられ、勇ましい「獅噛み」も・・・・。

続いて、全長8mはあろうかという、肩棒が取り付けられ、午後3時過ぎには作業も完了。

時間にして2時間足らずの、あっという間・・・・。
そのころには、平日にも関わらず、多くの町民の方々が見に来られ、あたりは早くもお祭り騒ぎかと思うほど。

洗いが掛けられ、見違えるほどになった地車に、見に来られていた方々も驚かれた様子。

この週末の土曜日、8月31日には午前9時から、御披露目式・試験曳きがおこなわれる予定。
しかし、この週末も天気予報では、雨模様・・・・。
雨天の場合は、試験曳きは次週9月7日(土)に順延とのことでした。
もともとは、明治初期(明治14年頃?)に新調された、元東大阪市額田の地車。
その後、赤井が譲り受け今日まで大切にされてきた地車。
おそらく、東大阪在住の方でも、元 額田の地車であったことを知る人は、ほとんどいないかも知れませんが、興味のある方は、一度見に行かれてはいかがでしょうか。
ほな、今日はこのへんで失礼します・・・・(ペコっ)。
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