今年は、野里の夏祭りに注目・・・・!!
まいど~、だん馬鹿です

熱く燃え上がる「大阪夏まつり」もいよいよ大詰め。
今週末は、大阪市西淀川区 野里住吉神社・生野区 清見原神社・東成区 深江などで地車の曳行がおこなわれ、ほぼ終了・・・・。

8月1・2日(日・月)は尼崎市 貴布禰神社の祭礼。勇壮で豪快な「山合わせ」で、我々『だんじり』撮影部隊の夏祭りシーズンも終了。
しかし、8月中にも「にしのみや市民祭り」や「城東まつり」など地車が参加する自治体主催のイベント、岸和田市下野町・和泉市上代町の新調地車入魂式などの撮影と息つく暇もなし。
数多くの地車が見れるのは嬉しいものの、この暑さでは・・・・。
ぼろぼろの身体にむち打ってでも、「ユーザーの皆さんのために・・・・」と思う今日のだん馬鹿さんなのです。
さて、例年7月31日・8月1日に地車の曳行がおこなわれているのが、大阪市西淀川区 野里住吉神社の夏祭り。
西之町・東之町・中神車の三台の地車が、勇壮に曳行されています。

野里の祭りの見どころは、なんと言っても「追い合い」。二台の地車が、前後に爆走・・・・!
片方が下がれば、もう片方が勢いよく前進。あわや激突かと思うほど勢いよく、間を詰めていきます。
今年の注目は、なんと言っても東之町の新調地車。

去る5月30日の入魂式・御披露目曳行が記憶に新しいところ。

この地車こそ、近年希に見る屋形細工と意匠を凝らした地車。

その屋形細工は、『天神祭』でただ一台曳行されている天満市場の三ツ屋根地車、守口市下嶋の地車などに見られる「いにしえの天満の地車」を彷彿させるもの。
形態は『大阪型』ではあるものの、我々が日頃から目にしている『上地車』とは少々変わったタイプ。
屋根は大小二枚のオーソドックスなものですが、寺社建築の粋をふんだんに取り入れ、まさに『魅せる屋形』を前面に押し出して製作された逸品。

地車の虹梁や垂木・組物などの黒く塗られた部分には「漆塗り」が施され、きらびやかな錺金物にも目を奪われんばかり。

勾欄・縁葛部分は、前後で勾配を付け、見送り部分がせり上がる様に細工。

腰廻りには、「腰組み」も施されています。
また彫物は、殺伐とした合戦物はほとんど用いられず、神獣・花鳥ものが中心。

見送りの三枚板は『前太平記』に登場する源氏の武将にまつわる逸話で統一。

腰廻りの枡組の間に施された蛙又は、『三國志』を題材としたものの、登場する人物はすべて「十二支」の動物で細工するなど、趣向を凝らしています。
製作にあたったのは、大阪市平野区喜連の《大市 河合工務店》河合伸一 棟梁。
彫物・錺金物・化粧幕などは、大阪平野区加美北の《御堂製作所》が担当。
>東之町新調地車の詳細を見る
東之町・河合工務店・御堂製作所が三位一体となって、趣向を凝らして創りあげた逸品。
是非、地車ファン、特に上地車ファンの方々には直に見に行っていただきたい地車かと・・・・。
野里住吉神社の祭礼日程は以下の通り。
東之町の新調地車のみならず、西之町・中神車の地車も必見!!
是非一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。
祭礼日:7月31日(土)・8月1日(日)
宮出し:7/31 9:00~
宮入り:8/1 21:00頃~
※「追い合い」は、両日19:00頃~
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