旧市・春木、第一回試験曳きと、当世コマ事情・・・・
どもぉー、だん馬鹿です

先週末、台風12号が近畿地方を通り過ぎ、そのためここ数日はしのぎやすい天気。
湿度も低く、カラッとした秋晴れ。
しかし、この台風は近畿のあちらこちらで、大きな被害をもたらせました。
被害に遭われた方々にはお見舞い申し上げますとともに、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
さて、去る8月4日(日)におこないました、「第8回 東日本大震災チャリティー地車見学会」の募金額の集計ができましたので、御報告を・・・・。
酷暑の中でもあり、見学者も少なかったのですが、¥5,221の義援金が集まりました。
今月中には、第1回目から第8回までの見学会で募金していただきました義援金を全額、日本赤十字社に届けたいと思っております。
御協力いただきました皆様方に厚く御礼申し上げます。
さてさて、9月4日(日)、岸和田市旧市・春木の両地区では、9月17・18日の祭礼本番を前に第一回目の試験がおこなわれました。

台風12号の余波のためか、午前中から今にも雨が降り出しそうなあいにくの空模様。

試験曳きは午後2時からおこなわれたのですが、時折り降る雨に、曳き手も見物人も雨でずぶ濡れ。

試験曳きとは言うものの、豪快な「やりまわし」も本番さながら。
中には、勢い余って転倒した地車もあったようですが、大事には至らなかったよう・・・・。
近年、岸和田にとどまらず、泉州一円の「やりまわし」を主体とした地車曳行地域では、少しでも速く、どこの町よりも速く、最速の「やりまわし」を求める風潮が顕著。
少子高齢化・祭礼に対する無関心、氏子意識の低下も手伝ってか、曳き手も減少傾向・・・・。
そのために、少人数でも軽く転がり、スピードが出せ、よく止まるようにと、心棒・ドビ・ベアリング・グリス・ブレーキなど、足廻りの強化・改良がおこなわれています。

また、従来の地松を加工した「生コマ」から、管理もしやすく、よく転がりよく滑ると言われる「集成コマ」を使用する町も近年増加傾向。

今や「集成コマ」が主流と言っても過言ではないでしょう。
「集成コマ」にも種類があり、生産加工にあたる工務店やコマ製造元においても、その造りは様々。

昨年あたりからは、「組ゴマ」と呼ばれる、寄木細工様のコマも登場。
その他にも,「生コマ」に、カエデ・樫・ケヤキなどの硬い木をディンプル状に埋め込んだものもあり、地車のコマも多種多様。
もちろん、地松の「生コマ」ユーザーも根強く、往古から使われているだけに、管理さえ怠らなければその信頼性は抜群!
ただ、太く良質の地松は、手に入りにくくなっているのが現状・・・・。
「やりまわし」をおこなっていない上地車曳行地域でも、水に浸ける必要もなく、管理の容易な「集成コマ」・「組ゴマ」への移行が顕著に見られます。
生コマ、集成コマ、組ゴマなど、コマにも種類は数あれど、忘れちゃならねぇ―安全曳行!
「やりまわし」のスピードを追求するのも、勇壮な「だんじり祭」の醍醐味のひとつ。
しかし、スピードを追い求めるあまり、事故を引き起こす可能性も増すばかり。
くれぐれも、事故のない、安全曳行に努めましょう!!
ほな、また・・・・
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