茶屋のだんぢり漫遊録

目次

関西地車交流会からのお知らせと、橋本市古佐田の昇魂式・・・・

どもぉー、だん馬鹿ですチョキ

今朝からの雨。
ひと雨ごとに寒くなり、これからが冬本番。
年末の慌ただしさの中、くれぐれも風邪などひかぬよう御注意のほどを・・・・!

今日の『だん通』は、久しぶりに《関西地車交流会》からお知らせからスタート。

今年3月11日、東北地方を中心に甚大な被害をもたらした東日本大震災。
地車を通じ交流のある《河秋会》のU氏、《上地車新報社》のW氏・N氏と共に、大震災発生後にはじめたのが『東日本大震災チャリティー地車見学会』。

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にわか仕立ての《関西地車交流会》の名の元、3月下旬から8月7日までに8回のチャリティー地車見学会をおこなってきました。
お陰様をもちまして、多くの方々に御参加・御協力をいただき、これまでに総額 ¥205,050 の義援金が集まりました。
遅くなりましたが、先日、『日本赤十字社 東日本大震災義援金』の口座へ振り込ませていただきました。

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多くの地車関係者の方々から、「うちもチャリティーで見学会に来てやぁ~!」とお声を掛けていただきましたが、双方の都合がつかず、ひとまずは見学会も8回をもって打ち切り・・・・。
せっかくの協力申し出にもかかわらず、私的にも不本意な終わり方で誠に申し訳ありません。

当初の9月30日募金締切も来年3月まで延長され、9月・10月の秋まつり終了後にチャリティー地車見学会を再開し、まとめて振り込もうと思っていたのですが・・・・。

多くの方々から御支援・御協力いただいた反面、某書き込み系サイトなどでは、「ネコババしてるんちゃうんけー?」などと、有り難い書き込みを頂戴したましたこと、恐悦至極!
それだけにこのチャリティーが話題になっていた証と、私 だん馬鹿さんをはじめ関西地車交流会関係者一同、大きな口を更に大きく開けて高笑い、ハッハッハァー。
そんなこと書き込む輩に限って、社会的貢献とは無縁の偽善者であったりするのでしょうねぇー。

そんなことはさておいて、被災地では、今なお復興途上。
多くの被災者の方々が、一日も早い復興のために日々奮闘されていることと思います。
被災者の皆様にはあらためてお見舞い申し上げますと共に、今後も何らかの形で支援できないものかと思案している《関西地車交流会》一同。
個人的にも、被災地の早期復興を祈るばかり・・・・。

御支援・御協力いただきました町会・地車関係団体の皆様、募金に御協力いただきました多くの方々には厚く御礼申し上げます。

さて、お次は今日の本題、この前の日曜日 12月4日におこなわれた和歌山県橋本市 古佐田の昇魂式

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この程、堺市上神谷地区 片蔵の地車買い替えに伴い、同所より地車を譲り受けることが決定。
昭和26年9月に奈良県五条市 阿田町より購入され、古佐田において60年に渡り、町の宝・町のシンボルとして活躍した地車も、ひとまず大役を果たし、昇魂式・お別れ曳行がおこなわれました。

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古佐田の地車は、江戸末期に堺の地車大工により製作されたと考えられる『堺型』地車。
製作大工は不詳ですが、彫物は《彫又》一門の作とされ、云わば「Made in Sakai」バリバリの一台・・・・!?。

午前9時、橋本駅前ロータリーをスタート。
多くの町民、古佐田出身者、多くの地車ファンが見守る中、古佐田町内での最後の曳行が始まりました。

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橋本へは幾度となく訪れてはいるものの、橋本駅前でのパレード以外は見たことがなく、この地車の町内曳行はこの日見るのが初めて。

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町内の幅の狭い道路も、なんのその・・・・。

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この地車の屋根の軒は折りたたみ式の「折り屋根」になっており、細い道に突きだした家の軒先をかわすため、屋根を折り上げて進んで行きます。

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この「折り屋根」は、『堺型』地車などでよく見られるもの。
曳行時に「折り屋根」が使われているのを見る機会もめっきり少なくなり、現役で使用されているところも皆無・・・・?
昔見た、私の地元 津久野の集落の細い道を、屋根を折り上げ地車が進んで行く光景と同じ。
私自身、この光景に懐かしさすら感じました。

町内の桜並木のところでは、「想い出をありがとう」の垂れ幕とともに、祭礼時の写真を展示されてる家も・・・・。

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曳き綱を握る者、舵を取る者、お囃子の者、地車にたずさわる誰もが、この地車での数々の想い出を噛みしめていたことでしょう。

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午前10時30分には、町内を廻り終えた地車が、再び橋本駅前に到着。
神事が始まるのを待つ間、若者らによりこの地車への感謝の気持ちを現す歌も披露され、お別れ曳行も、これをもって終了・・・・。

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神主さんを迎え、この地車への感謝の意を込め、厳かに神事がおこなわれました。

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来春には、新たな地車を迎え、新たなスタート。
大型の『折衷型』地車で、曳行形態も変わっていくかも知れませんが、新たな想い出をたくさん作って欲しいものだと願いながら、古佐田の地を後にしました。

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なお、この地車の売却先は未定とのことで、売却先を探しておられます。
地車の購入・買い替えを考えている町会・祭礼団体などございましたら、選択肢のひとつに加えられてはいかがでしょうか。

ほな、今日の『だん通』はこのへんで、おしまい・・・・。

信濃屋お半だんじり通信
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