住吉大佐の名地車、工務店に搬入される・・・・
どもぉー、だん馬鹿です

数日前のこと、今日6月2日(日)に一台の名地車が修理のため工務店に搬入されるとの情報を得ました。
その地車は、今をさかのぼること118年、明治28(1895)に《住吉大佐》十一代目 川崎仙之助により製作された《住吉型》の地車。
世にいう、『大佐のだんじり』。
彫物は、数多くの名作を残す大坂は《小松》一門の手によるもの。

この写真に写る、大屋根正面の懸魚に彫られた「九尾の狐退治」を見て、どこの町の地車なのかがわかる人はなかなかの上地車ツウ・・・。
そう、河内長野市は高向中町(中高向)の地車。

この地車が修理のため工務店に向けて搬出されるとのことで高向を訪れてきました。
この地車を見るのも、平成21年に《上地車新報》と共におこなった高向三町の地車見学会以来のこと。

午前8時過ぎに高向中町に到着した時には、地車小屋を後に積み込み作業が行われる町内の焼肉屋さんの駐車場に向けて地車を移動させているところ。

この地車のみならず、以前見学会でお世話になった方々とも久しぶりの対面。

移動時間10分少々で、駐車場に到着。

今回の修理は、本体の締め直しと聞いていましたが、改めて町内の方に聞けば、大屋根の修理だけとのことで、取り外した大屋根だけを工務店に入れるのだとか・・・・。

近年では平成10年に《植山工務店》で大修理が行われていますが、今回は同じ岸和田の《大下工務店》が修理の任にあたります。
午前9時、《大下工務店》の大下孝治 匠をはじめ、職人さんたちが到着。

手際良く、箱棟、大屋根が取り外され、トラックに載せられ、積み込み作業も終了。

10時前には、トラックは高向の地をあとに岸和田へと走り去って行きました。
私は所用のために屋根を積み込んだトラックを見送るやいなや高向を後にしましたが、その後、地車は屋根を外した状態で来た道を戻り、無事地車小屋に収められたそうです。
なお、修理完成後のお披露目などは、今のところ予定されていないとのことで、今年10月に行われる秋祭りには修理を終えた地車の姿を目にすることができるでしょう。
ほな、今日はこのへんで失礼します・・・・(ペコっ)。
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