まだ紹介してない入魂式をちょっとおさらい《前編》

11月5日(土)・6日(日)にかけて、だんじり界の注目を集めた『だんじり in 大阪城』が行われました。

しかしまぁ、それについては現在、姉妹サイトである『だんじりeo SE版』でのブログでご紹介しております。
またこちらのブログでも色んな切り口で書き綴りたいとも思っておりますので、今回はちょいと違った内容をお送りしたいと思います。
10月の各地の祭礼を前に、あちこちで行われた入魂式の中から、まだご紹介してなかったものがありますので、そちらをザッとおさらいしてみたいのです。
まずはこちら!

泉大津市は濱八町の、宮本町のだんじりです。
10月2日(日)の午前7時に町内を出発しただんじり、大津神社にて入魂式が行われました。

この姿見写真を見て、『お!』と思われた方は、その違いに気づかれた事でしょう。
そう、正面の拝懸魚と隣懸魚が彫り替えられていますね。

こちら同じく小屋根の拝懸魚、隣懸魚も彫り替えられていまして、今回の修復は《木彫 山本》山本仲伸 師が修復彫師を務め、施工は《大下工務店》にて行われました。

こちら正面は、見ての通り、『川中島の合戦』が彫り込まれております。

昭和63年に《大下工務店》にて新調されただんじりで、彫師は木下賢治、川原和夫、松本幸規 各師によるもの。
新調以来、幾度かの修復作業は一貫して《大下工務店》にて行われ、平成12年には台幅を広げ、平成20年にも修復が行われています。

今回の修復では前述した通り、山本仲伸 師による彫物の一部彫り替えがありましたが、川原和夫 師の手による獅噛みは健在で、全体的なシルエットに大きな変化はありません。

さて、入魂式を終えただんじりは神社からの帰り道を兼ねてのお披露目曳行。

神社の東側に小屋のある田中町は、毎回のごとく小屋を開けて出迎えます。

『カチアイの名所』と呼ばれる濱八町のメインストリート『ららロード』を走り抜けて、自町へと戻る宮本町のだんじり。

この日は午後からが試験曳きで、その翌週の土日が祭礼本番でした。
これからもこのだんじりを大切に曳行される事を願っています。

宮本町の皆さん、この度はだんじり修復、遅ればせながらおめでとうございます。
<<前の記事 | 次の記事>> |