2016年 新調だんじりのおさらい《後編》

今年完成した新調だんじりを振り返っておりまして、前回は8月から9月前半にお披露目を迎えた3台をご紹介しました。
今回はその続き。
◎堺市 南野田
◎藤井寺市 伴林
9月18日(日)、すなわち岸和田だんじり祭の真っ最中の日に入魂式ならびにお披露目の行われたこちらの2台は、残念ながらワタクシの手元に写真がありません。
堺市の南野田は、大工は《河合工務店》、彫師は《木下彫刻工芸》で、実は夏頃に所用で河合工務店へお邪魔したときに、組み立て前の三枚板や虹梁の彫物を拝見させて頂いたのですが・・・

うまく撮れなくて・・・
石橋山の合戦とか

巴御前など・・・ピントがうまく合わなかったので、だんじり本体に組み込まれた状態でもう一度拝みたかったのですが、入魂式当日はあいにくの『岸和田祭』(あいにくのっていう表現もどうなのか…)でね・・・

藤井寺市の伴林のだんじりは大工は《板谷工務店》、彫師は《木下彫刻工芸》により製作されました。
同じ藤井寺市の沢田に売却した先代だんじりは、『上地車』風に改修された『岸和田型』のだんじりでしたが、新調だんじりは『折衷型』、いわゆる現代風『上地車』といったフォルムのだんじりなのですが、これもワタクシは取材に赴けず、写真がございません。
申し訳ござらぬよ・・・
◎ 富田林市 毛人谷

今年の新調だんじりの傾向として、例えば泉州だけとか、一つの地域に限定されず、大東市、東大阪市、堺市、和泉市など、幅広い地域に分布しているという事。
その中でも、北河内、中河内、南河内と、河内地方は広く新調だんじりが生まれています。
ここ富田林市の毛人谷のだんじりは、大工は新進気鋭の《大真工務店》。
初の新調だんじりです。

彫師はここ富田林市に作業場を構える《彫陽》山本陽介 師。
入魂式は9月22日(木祝)。
この日は他にも修復を終えただんじりの入魂式が重なり、ワタクシは掛け持ちで取材に行きましたな。

ここ毛人谷は、子供だんじり保存会としてだんじりを曳いていましたが、この度さらに大きな『石川型』だんじりを新調。
先代だんじりは、個人の手により保存されています。
◎ 東大阪市 衣摺

東大阪市でのだんじり新調は、いつ以来かなぁ~?
平成23年の、永和のだんじり以来ですかね?
長瀬神社の氏子としては、平成5年の柏田のだんじり以来の新調だんじりの完成です。
大工は《隆匠》、彫師は《辰巳工芸》ならびに《木下彫刻工芸》《木彫 山本》が名を連ねます。

入魂式ならびにお披露目は9月25日(日)でした。
◎ 守口市 南寺方

今年の新調だんじりの中で最後に登場するのは、守口市の南寺方のだんじり。
入魂式は10月21日(金)に行われ、翌日22日(土)、秋祭の午前中に改めてお披露目が行われました。
そんな日程であったため、これもワタクシ自身は取材には赴けず、写真は『だんじり in 大阪城』時に撮影したもの。

大工は《泉谷工務店》、彫師は《木彫 山本》山本仲伸 師による作品。
『大阪型』に分類されるだんじりですが、山本師の独創的な獅噛みとともに、誠にどデカイだんじりの登場です。

以上、今年新調されただんじり8台を、ザッと駆け足で振り返って来ました。
気づけば今年も残すところあと4日。
次回はもう今年の締めのご挨拶となりそうです。
では今回はここまで~。
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