茶屋のだんぢり漫遊録

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今年の『だんじり in 大阪城』を総括!《其之壱》

TwitterやFacebookといったSNSを覗いてみると、その反響がものすごいのが、今年の
『だんじり in 大阪城』
です。



当ブログでは先週2回にわたってその概要をご案内した事で、取り立てて書き綴りたい事がなければそのままスルーするつもりでいたのですが・・・


ものすごかったですね!
今年の『だんじり in 大阪城』・・・



ワタクシ自身もその余韻と心地よい疲れから抜け出せないまま過ごしております。

何がスゴイって、
『普段の祭礼では絶対に見られないレアな場面がてんこ盛り』
なところではないでしょうか?



とゆー訳で、当ブログとしても今年の大規模な『だんじり行事』の最後を飾ったこのイベントを総括しとかないと前には進めないと思いまして、また先週お知らせした概要とどこが違っていたかも『おさらい』しながら、書き連ねてみたいと思います。



11月4日(土)


午前2時50分にワタクシが現場に着いた時には、すてに生野区の『岡』のだんじりを載せたトラックが到着しておりました。



早いよね~、早いよね~。

こんな時間から、ホスト団体である『城東聯合』を中心とした『摂河州聯合』の若中の人達が大勢出てこられて、現場の保安警備と案内に当たっておられます。

相変わらず見物人はワタクシ一人なのですが、そのワタクシも暖かいコーヒーなどをご馳走になり、本当にありがとうございます。



その後も生野区や布施地区あたりからだんじりが到着するのですが、特に城東区内のだんじりは運搬ルートが近いため、午前4時半過ぎからはトラック・ラッシュになり、次々とだんじりが到着。



やっぱりこの風景を見ると、これから始まる一大イベントに向けて、気持ちが高まります。

地域の祭礼ではない『特別感』が漂うのです。


この日の搬入は16台。
午前6時半過ぎにはすべてのだんじりが到着し、警備に当たられていた聯合若中の人達も一旦解散。



夜明けを迎えたばかりの大阪城公園内にはイベント開始を待つだんじりが縦列駐車され、あたりは一旦静寂に戻ります。


午前9時。

当初の予定より1時間早く、各だんじりからお囃子が鳴り始めました。



先週のブログでも触れた通り、大阪系のだんじりはまずお囃子
何ならだんじり曳行しなくても、お囃子だけで1日の尺が埋められますけど・・・ぐらいの性質を持ってるのが、この『ヂキヂンコンコン系』のお囃子です。




曳行開始は予定通り午前10時半。

コースも予定通り噴水回りで、ほぼ予定時刻に16台のだんじりが会場内に整列。
8台ずつ2チームに分かれての合同パフォーマンスも順調に進んで、その後はしばらくのお囃子タイム。



各町昼食をとりながら、思い思いにお囃子を披露。
先週のブログでも触れた通り、仲の良い人達同士でお囃子を打つ、町の垣根を越えたコラボがあちこちで展開されていました。

これも『だんじり in 大阪城』の大きな魅力のひとつです。




そんなほのぼのとした空気の中、それを『ざわつかせる』出来事が起こりました。

泉大津市から参加の2町のうち、宮本町のだんじりが先に到着し、会場前の道路に据え置かれたのです。



『泉大津のだんじりが来てる!』

それだけで多くの人が動く訳です。

それを察知した見物客や参加者は、みなゾロゾロと宮本町のだんじりが待機している場所へと移動します。


そこにポンと置かれているだけやのに、何とも言えない空気を醸し出す宮本町のだんじり。



泉大津のだんじりが、大阪城公園に居る

たったそれだけで胸が高鳴るのは、明日への期待値がそれだけ大きいという事なのでしょうか?・・・


とは言えまだ宮本町のだんじりに動きはなく、イベントは午後からの曳行へと移ります。



午前中と同じく噴水を回り、会場内で1台ずつ『直線ダッシュ』で駆け抜けた後、もとの位置に整列するまでは毎年お馴染みの風景。


この日のハイライトは、その後に訪れました。

午後からの曳行の間に、泉大津市からもう1台、下之町のだんじりも到着し、いよいよ会場内へと移動が行われたのです。



あくまで搬入なので参加者も私服、人数もそう多くありません。

下之町、宮本町それぞれの人達の呼びかけで、この日の参加者が綱を持ち、みんなで2台のだんじりを定位置まで運びました。



これもまぁ、前代未聞の事でしょうね!


ワタクシも・・・そら~ちゃっかり曳かせてもらいましたよ!

ええ記念です。


先週のブログで、泉大津2町の搬入の段取りや、どこに据え置いて一夜を明かすかなどの詳細は知れぬままでしたが、つまりはこういう段取りだったのですね。



泉大津市からの2町のだんじりが列に加わり、18台のだんじりが整列すると、この日1番の盛り上がりとなりました。

全町一斉『大阪手打ち』も、泉大津のだんじりにとってはレアな事だと思われます。


この日の夜は8時までお囃子が鳴り響き、遠くの闇に浮かぶ天守閣との美しいコラボが見られました。



では次回はいよいよ、怒涛の2日目の模様をリポート致します。



堺市から参加の宮山の遣り廻し、そして泉大津の2町による圧巻の『カチアイ』が、太閤さんのお膝元で繰り広げられます!


信濃屋お半悠遊!だんじり録
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