今年の『だんじり in 大阪城』を総括!《其之弐》

さぁさぁさぁ!
『だんじり in 大阪城 2017』
のリポート2日目の模様です。

この日もやっぱり未明から各だんじりの搬入です。
大東市から西諸福と灰塚のだんじりが、午前3時頃には到着。
『朝』というよりまだ『夜中』ですわな。

聯合若中の皆さんも連日こんな時間から本当にご苦労さまです。
ちゃんと寝てないんちゃいまっか?
この日の搬入は遠方からのだんじりが多いため、到着もポツリポツリ。

ハイライトは東の空が少し明るみ始めた午前6時頃。
平野区から西脇組、富田林市から須賀、西淀川区から野里東之町のだんじりが連なって到着した時でした。

それまでマッタリしていた搬入現場がにわかに活気付き、トラックをそれぞれ誘導してはだんじりを降ろす作業に。

中でも須賀のだんじりは大屋根を外しての搬入だったので、現場に到着してから《大下工務店》の職人さんによる大屋根を載せる作業も。

さながら工務店の作業風景を見に来た様な感じになってます。
そんな作業の内にすっかり夜も明け、この日は午前8時に搬入完了。
イベント開始はもうすぐの時間です。

さぁて、この日は前日とは雰囲気が違います。
会場内には泉大津の2町を含む18台のだんじりがお囃子を鳴らしながら出発を待っており、会場前の道路には この日だけ参加する13台のだんじりが縦列駐車されています。
見物客の数も前日とは大違いで、この日に対する期待値の大きさを表しています。
曳行出発は前日と同じく午前10時半。

まずは前日組から順次出発し、その後に当日組が続きます。
この日の参加者、見物客の多くの関心事は、泉大津の2町のだんじりが、どこで『カチアイ』を行うのか?・・・それに尽きるでしょう。
それは事前にある程度の取り決めはされているものの、実際にどこでやるかは出たトコ勝負。
誰にも予想出来ません。

『ちゃんとカチアイ見れるかなぁ?』
しかし、その不安は一瞬で払拭されました。
前日から会場内のテントで一夜を明かした泉大津の2町のだんじりは、その会場内で早くも2発の『カチアイ』を行いました。

ひとまず感触を確かめるかのように、若干おとなし目だった様ですが、それでも初めて『カチアイ』を目にする見物客は度肝を抜かれてました。
そうかと思うと泉大津からわざわざ見にこられたと思しきオバサマの見物客は
『アカン!まだ弱い!』
と仰っておられ、それぞれの思いを胸に、泉大津の2町のだんじりが列の中へと加わって行きます。
写真がですね~・・・
ワタクシは動画と写真の両方を撮影しておりまして、『カチアイ』となると、どうしても動画撮影に専念しますので、なかなか『カチアイ』の瞬間を捉えたお写真がございませんでね・・・
また動画は当サイトの『動画館』にUPしますので、そちらをお楽しみに!
ブログの方はリポートを続けていきますよ。

泉大津からのだんじり以外にも触れねばならないだんじりは数々あります。
堺市から参加の宮山は去年に続いて2度目の参加。

相変わらず圧倒的な人数の曳き手による豪壮な曳行で駆け抜けて行きます。
そしてこの日、29台のだんじりの行列の最後を飾るのが、富田林市から参加の須賀のだんじり。

だんじり本体は平成20年に新調された、『石川型』風の『折衷型』だんじりですが、錦織神社の祭礼日に曳き出されるその曳行の姿は正に『南河内式』そのもの。
名物『曳き唄』を響かせながら『よっさいこーりゃー』の掛け声とともに、大阪城公園内を悠然と進んで行きます。
大阪系『ヂキヂンコンコン』のだんじりが群がる中へ、泉大津の2町が『カチアイ』を披露し、堺市の宮山のだんじりが駆け抜け、南河内の須賀が『曳き唄』を響かせる、まさに『だんじりパラドックス』に迷い込んだかの様な風景が繰り広げられます。

その曳行コース上には地域の異なるだんじりが列をなし、その年の『だんじり行事』のラストを飾るにはふさわしいと言えるだけの貴重な場面があちこちで展開されています。

確かに、多くの見物客を集め、魅了するだけの要素が、このイベントにはある様です。
次回もう一回かけて、そんな場面をリポートして行きたいと思います。
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