茶屋のだんぢり漫遊録

目次

下池田町お披露目曳行

いよいよ!・・・岸和田だんじり祭も直前となりました。


9月13日(金)の試験曳きを含めると3日間にわたる祭礼ですが、先日の9月8日(日)に行われた第1回目の試験曳きはたまりませんでしたね・・・暑さ・・・

最高気温36℃の『猛暑日』となりまして、試験曳き史上過去最高の暑さだったと思いますよ。

過去にも30℃を越えて『真夏日』となった事はありましたが、『猛暑日』は本当になかったと思いますね・・・

てか、そんな暑さに対する愚痴だけで本一冊書けそうなぐらいボヤいてしまいそうなので、ブログの方に移りましょかね。





7月28日(日)に行われた、岸和田市は八木地区の、下池田町のお披露目曳行について触れておきましょう。

5月に行われた岡山町大西小路の時と同じように、事前に工務店より搬入、および入魂式は済んでおりまして、この日はお披露目曳行のみであります。



お写真では小屋出発から順を追ってご紹介しながら、お話を進めて行きましょう。

平成15年に新調されただんじりで、大工は《植山工務店》、彫師は《雲棧洞美術院》松田武幸・立川靖雄、《木彫 山本》山本仲伸、桑名の《森彫刻所》森 西鶴・・・という面々。



同じ年に隣町である箕土路町も同じ《植山工務店》にてだんじりを新調していますが、箕土路町は『入母屋造り』の屋根であるのに対し、こちら下池田町は『切妻造り』の屋根であります。



ワタクシ個人の好みとしては、『切妻』なのであります。

今回の修復も《植山工務店》にて行われました。


お披露目曳行は午前6時に小屋前から出発。



出発してすぐに、かつての小屋があった旧道へと入り、再びバス通りから町内の遣り廻し交差点である『セブンイレブン前』へとやって参ります。




このだんじりの特徴と言えるのが、腰廻りの『三方一面彫』というもので、松良、緑葛、大連子、小連子、土呂幕までがひとつの物語で統一されているところです。

とは申しましても、この日はお披露目曳行でございまして彫物のお写真はないので、まぁ話の内容としてだけ受け止めて下さい。




ちなみに腰廻りの各場面は正面が『一ノ谷の合戦』、右面は『川中島の合戦』で『左面は『賎ヶ岳の合戦』となっています。

それぞれの各場面を、松良を含めた5つの絵に分けて彫り込まれているって事ですわ。

平成に新調されただんじりの中には、他にもこんな風に、各面ごとにテーマを統一しているだんじりはいくつかあります。




さて、ここ八木地区も平成の間に多くのだんじりが新調された地区です。

明治・大正期に製作されただんじりは皆無となり、昭和の終わり頃に新調されただんじりが荒木町と吉井町の2台。

それ以外はすべて平成の新調だんじりであります。

その中でも、平成の前半に新調ブームを迎えた八木地区では、時代を象徴するかの様な大型だんじりの新調が続きました。

あくまでワタクシ個人の感想ですが、八木地区のメインの交差点である『ミスド前』、または久米田駅前を遣り廻しで曲がって来るそれら大型だんじりの様子を見ていて、

『ちょっと大き過ぎひん?・・・』

て思っていました。



それらの中で、下池田町のだんじりは寸法的には少し抑えた造りで、淡麗かつ端正な切妻造りの屋根と相まって、ワタクシ的にはその落ち着いた姿見が好みなのであります。


さて、この日のお披露目曳行は、下池田の町域から出る事なく行われました。



現在の『セブイレ前』交差点から箕土路町へと続く1本道とその周辺は直角に交差する道ばかりで、先代だんじりの頃にはあらゆる角で遣り廻しをしていたそうですが、現在は道幅の狭い角では遣り廻しを行いません。



それでもこの日は、『セブイレ前』を中心に6回の遣り廻しを披露。



真夏を迎えたばかりの早朝の空の下、午前8時には無事にお披露目曳行を終えました。



この7月28日(日)は、岸和田の旧市地区・春木地区において、多くの町で『献燈台建て』が行われていましたが、そんな岸和田の『九月祭礼』はいよいよこの週末、本番を迎えます。


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