茶屋のだんぢり漫遊録

目次

安全曳行ならぬ、安全運搬を・・・・

毎度、だん馬鹿っす!

超大型台風18号は日本列島を縦断し、北海道の東方へと去って行きました。

祭真っ直中の大阪・泉州地域では、この週末がだんじり祭のピーク。祭を前に町内には献灯台や路上提灯が取り付けられ、夜ともなれば情緒ある光景があちらこちらで見られます。
しかし、台風の接近がニュースなどで報じられると、風に提灯が飛ばされないように、急遽、撤去作業となるのです。

今回も、あちらこちらの町で撤去作業が行われていましたが、祭礼を直前に控え、台風一過の昨晩は多くの所で再度提灯が取り付けられたようです。
提灯が風で飛ばされれば損害も大きく、二度手間とは言ってられません。
祭とて自然の猛威には勝てないと言うことでしょう。
ちなみに、この前の土曜・日曜日に祭礼を終えた私の町では、11日の日曜日が後片付けの日だったのですが、台風のおかげでそれが早まり、二度手間とはいきませんでした(私は仕事で行けませんでしたが・・・・ゴメンなさい)。

さて今日の「だんじり通信」は、『だんじり eo SE』・ケータイサイト『だんじり』、同一内容・同一文章の超手抜きでお届けします。
いつもなら、同じ内容でも、構成や文章をいじくり廻して書くのですが、今夜は富田林にだんじりのビデオ撮影に行く予定なので、それに間に合うかどうか微妙なもので・・・・。

それで今日の本題は、泉州地域のだんじり祭、それも夜の『灯入れ曳行』にはなくてはならない?ものについてです。

昼は勇壮で豪快な「やりまわし」中心の泉州地域のだんじり祭。夜はだんじりの提灯に灯を点し、昼間は綱とて持てない子供やお年寄り、町内の老若男女が和気藹々と町内をゆっくりと練り歩く優雅な「灯入れ曳行」となるのです。(まぁ~、私の住む堺市津久野では夜も提灯に灯を点し「やりまわし」なのですが・・・・。)
やはり、祭に付きものなのが、「おちゃけ(お酒)」。「片手に綱、片手にビール」なんて光景もよく見られるのですが、問題なのがジュースやビールなどの補給の方法。
どこかの場所で軽トラから補給する町もあれば、飲み物満載のリヤカーがだんじりの後をついて行く町も・・・・。町によって、その工夫も様々なようです。

昨晩、泉大津市曽根・助松地区 北曽根では、灯入れ曳行時の「給水車」ならぬ、「お酒運び車」が完成。

北曽根1

なんとそれは、一見豪華な彫刻が施された地車。お隣の穴師地区 飯ノ山のだんじりか、北河内方面で見られる《一枚屋根型》のだんじりかと見間違える程の出来映え。

北曽根2

北曽根の広報部長?Nさんによれば、総工費は100万円以上・・・・(嘘つけ!)。昨年新調した初代給水車ならぬ『給水地車』がやりまわしでまくれて大破したため、二代目「給水地車」を新調したのだとか。

北曽根3

腰回りには彫物ではなく、彫物の写真をプリントしたシートが貼られているのだとか。よく見れば、「松良」もきちんと付いているではないか。
それももちろん、シート張りですが・・・・(笑)。

北曽根4

また、昨晩は境内に北曽根の地車小屋がある曽禰神社にて、同神社宮司の子息(青年団所属)により、安全運搬を祈願して『清祓いの儀』が厳かにおこなわれた後、町内をお披露目曳行されました。
どこで聞きつけたのか、「地車マニア」と思しき青年も数名来ていたとか・・・・。

北曽根5

今年も灯入れ曳行時は、ジュース・ビールを満載し、北曽根町民老若男女のために、だんじりの後をついて行くことでしょう。
くれぐれも運搬事故の無いよう、担当諸氏の方々は安全曳行を心がけてくださいねぇ~!!

北曽根6

ちなみに、北曽根で植物園を営むK氏によれば、「おそらく、灯入れ曳行時には青年団によるやりまわしで、また大破することでしょう!? そうなれば、若頭会が一丸となり、本格的な二枚屋根の「岸和田型給水地車」の新調となるでしょう。絶対にやりまわしはさせませんが・・・・」とのことでした。

興味のある方は是非一度、見に行かれてはいかがでしょうか・・・・。


さてさて、これからが近畿一円、「だんじり祭」真っ盛り!
11月初旬まで、あちらこちらで「だんじり絵巻」が繰り広げられます。
本日、「だんじり eo SE」・ケータイサイト「だんじり」では、『祭礼日程』・『祭礼カレンダー』の情報を最新版に更新いたしております。


祭礼カレンダーを見る

これまで、祭礼情報未入手の所や祭礼日の間違っていた所なども大巾に修正。
「近畿のだんじり祭を完全網羅」とまではいきませんが、だんじり見物の参考になれば幸いです。
近年の曳行状況などを考慮し作成したもので、神社・祭礼関係団体などに確認したものではありません。
祭礼日が変更されているとこもありますので、注意してお出かけ下さい・・・・。

信濃屋お半だんじり通信
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