魅せる祭、魅せる楽しみ・・・・
11日振りのご無沙汰。毎度、だん馬鹿っす!
街角では、早くも年賀状やおせち料理の予約ポスターが目に付き出しました。
「今年もあとわずかなんですかねぇ~」なんて、くそっくらえ!
「こっちとりゃ、秋祭りの撮影で、年賀状もおせち料理も十年早いわい!」ってな感じで、撮影スタッフ一同、ヘロヘログロッキィー状態

そんなこんなで、「だんじり通信」の更新も遅くなりがちで申し訳ござらぬ・・・・。
PCの『だんじり eo Special Edition』でも「だんじり通信」を書いているのですが、できるだけ別の内容で書くことが基本方針。
しかし、ここしばらくはそれもままならず。今日もまたご容赦を・・・・。
またオフシーズンに、超レアなネタでたっぷり愉しんでいただくとしましょう・・・・(ホンマかいなぁ~)。
今週は、兵庫県宝塚市各町のだんじり祭が目白押し。
昨日も、米谷東・米谷西・清荒神でだんじりの曳行が行われました。

私も夕刻から撮影に赴きましたが、遅い夕食を食べ、帰宅したのが午前1時をまわった頃。
これで、4日続きの「午前さま」・・・・。
「だんじりなんか大きらいだぁ~っ!」・・・・。
さて、今日の「だんじり通信」は、「事故」について考えてみたいと思います。
近年、だんじり祭が終われば、必ずと言っていいほど、「○○町のだんじりが転けた」、「××町が電柱を折った」、「△△町が屋根を割った」とか事故の話しが、あちらこちらから飛び込んできます。
昨日も各報道機関でも取り上げていましたが、一昨日の夜、富田林市内でだんじりの横転事故が発生。負傷者8名をだす惨事が起きたそうです。
私の住む泉州地域では、ほとんどと言っていいくらい、フルスピードで街の辻々を直角に曲がる「やりまわし」がおこなわれています。

その勇壮な「やりまわし」を見るために、多くの見物人が各地から訪れます。
中には、転倒や衝突が見れないものかと、少しでも速い「やりまわし」をしている所やリスクの高い狭い道での「やりまわし」をおこなう場所を選んで見物に行く人もいるようです。

曳いている側とて、多くの見物人が来てくれればと、曳き手を増やしたり、足まわりを工夫するなど、少しでも速い「やりまわし」に全力を傾けているのが現状です。
『自分たちが楽しむ』ことはもちろんのこと、『見せる祭、魅せる祭』・『見せる楽しみ、魅せる楽しみ』へと、若者達の祭・だんじり祭への意識もここ十数年来、変化しているように思います。
その若者達の意識改革は、「やりまわし」中心の泉州地域はもちろんのこと、大阪市内・南河内地域などでも顕著に見受けられるようになってきているようです。
先日も千早赤阪村・河南町・富田林市などの南河内方面へだんじりを見に出かけてきましたが、今の流行は「片輪走行」!。だんじりを左右に揺らす「横しゃくり」からの変形技と言うか何と言うか・・・・。
他にも、だんじりのコマ一つを支点に本体を回転させる「離れ技」をおこなったところも・・・・。

各町内の青年団・OB会が力を合わせてなし得た「自分たちの限界への挑戦」と言うところかも知れませんが、これもまた『見せる祭、魅せる祭』・『見せる楽しみ、魅せる楽しみ』への意識改革の現れかも知れません。

しかし、超ハイスピードな「やりまわし」も、「片輪走行」も、一つ間違えば大事故になりかねません。
曳く側の者にとって、見物人を魅了させることも、だんじり祭の一つの醍醐味かも知れませんが、『自嘲』することも大切なことかも知れません。
ひとつの事故が、多方面に及ぼす影響も視野に入れて『事故防止』について考え直す時が来ているのではないでしょうか。
だんじりが傷めば、喜ぶのはだんじり大工ばかりなり・・・・。
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