茶屋のだんぢり漫遊録

目次

大盛況のうちに・・・・、南河内の祭り展2009

今年最後の三連休、いかがお過ごしですか?
毎度、だん馬鹿っす。
お盆明けから、撮影、撮影、また撮影、何やかんやと「だんじり三昧」の日々で、ほとんど休みらしい休みも無かったのですが、今日は昼過ぎまでガッツリ爆睡。久しぶりにのんびりとした午後の一時を過ごしています。
我が《モバイルテレビジョン》の関連会社が製作している『情報ライブ ミヤネ屋』なるTV番組を久しぶりに見ました。
大晦日におこなわれる『NHK紅白歌合戦』の出場者の発表。今年ももうそんな季節になったのかと、時の流の速さに驚かされる、休日の昼下がりです。

昨日・一昨日と、私が入っている《南河内地車愛好会 河秋会》が協催する『南河内の祭り展 2009』が富田林市すばるホールでおこなわれました。
二日間で九千人を越える入場者数。過去最多の入場者数に会員一同、ビックリ仰天! 会長のS田に成り代わりまして、厚く御礼申し上げます。

祭り展1

南河内地域各町の地車関連の展示はもちろんのこと、「本にわか」や「曳き唄」の公演、DVDやCD・カレンダーなどの地車グッズの販売、地車彫物の実演など盛りだくさんな内容の二日間でした。

今年は遠路はるばる、石川県白山市より、太鼓一筋四百年、当サイトの「太鼓Q&A」でおなじみの《浅野太鼓楽器店》浅野恭央 社長自らお越し頂き、太鼓の展示、試し打ち、はたまた「太鼓質問コーナー」などがおこなわれました・・・・(社長、お疲れ様でした!)。

祭り展2

試し打ちされた方の中には、「浅野さんの太鼓はたたきやすい」との声も。創業400年、伝統の匠のなせる業なのでしょうか・・・・。

また、二日間に渡りおこなわれた《木彫山本》山本仲伸 師、《木彫松並》松並義孝 師、《木彫岸田》の若手彫物師 山本陽介 師、お三方の地車彫刻の実演。日頃、なかなか見ることのできない作業風景に釘付けになっていた多数の方々。中には、なかなか立ち去ろうとしないお姉ちゃんも・・・・。

土曜日は、山本仲伸 師が来年新調予定の和泉市上代町の正面土呂幕の粗彫りを、お弟子さんは、これまた来年新調予定の貝塚市橋本の見送りの馬乗りの仕上げを・・・・。

祭り展3

手際よく仕事をこなしていく姿に、私とて食い入るように見入ってしまいました。

祭り展4

普段は少々お茶目な山本 師も、仕事となれば眼光鋭く真剣そのもの。しかし、しばし手を休めれば私と馬鹿話・・・・。何事も緩急のバランスも大事なのかと、師と話す度に教えられることばかりのだん馬鹿なのでした。

日曜日には、《木彫松並》松並義孝 師、《木彫岸田》の若手彫物師 山本陽介 師の実演。

松並 師は、来年新調予定の富田林市中野の獅噛みの仕上げをしておられました。師とは約八ヶ月ぶりの再開。
最近は地車彫刻だけではなく、デザイナーとしても多方面で活躍中。
今月末からも、なにやらイベントがおこなわれるらしいのですが、その告知は後日ということで・・・・。

祭り展5

しかし、ひとたびノミを手にすれば、やはり彫物師。完成に近づいた中野の獅噛みの素晴らしい出来映えに、「師の最高傑作か?」との呼び声も・・・・。

そしてもう一人、《木彫岸田》の若手彫物師 山本陽介 師は地元富田林市喜志の出身。
彼とは入門当時からの顔なじみ。『祭り展』の常連さんで、毎年、実演をしていただいています。
年を重ねるごとに「また腕を上げたなぁ~」と驚かされるばかり。ぎょ

祭り展6

今年は、自ら請け負った平成23年新調予定の東大阪市永和の彫物を粗彫りされていました。
今や、《木彫岸田》岸田恭司 師の右腕となり、活躍中の同師。岸っさん譲りの腕前に、知人のいる「永和さん、得したなぁ~」が、私だん馬鹿の実感なのです。


例年11月におこなわれている『南河内の祭り展』。
南河内のだんじり祭の紹介だけではなく、地車文化を支える太鼓屋さん、彫物師さんにも御協力頂き、今年も盛況の内に幕を閉じたのであります。

今年見に行けなかった方々も、来年こそは是非一度、足を運んでみませんか・・・・。
信濃屋お半だんじり通信
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