すんごぉ~い! 高槻市前島の地車・・・・
毎度、だん馬鹿です

今日から12月。今年もあとひと月で終わりかと思うと、月日の経つのの早いこと早いこと・・・・。
先月から、ニュースは「事業仕分け」の話題で持ちきり。だんじりもオフシーズン、ビデオや写真を撮っている方々は、テープやデータの仕分けで大変。当サイト『だんじり』撮影スタッフもビデオの編集・写真の整理でてんてこ舞いの日々を送っています。これも「事業仕分け」って言うんでしょうか・・・・?
一昨日の日曜日は、前々から計画していたことがあって、せっかくのオフシーズンの休日であったにもかかわらず、一日出ずっぱり。
もちろん、だん馬鹿さんのことですから、地車がらみではあったのですが・・・・。
如何せんその計画は天候に左右されるので、先週中頃から天気予報とにらめっこの毎日。予報では、あいにくの空模様ではあったのですが、それは晴れ男、だん馬鹿さんのなせる業なのか、朝から陽差しも戻り

さて、その計画は・・・・、「地車見学会」。
祭礼でしか見れない地車をわざわざ地車小屋から出して頂いて、飾りものも一切付いていない状態で見せて頂くもの。もちろん写真も撮らせて頂くのですが、言わば「地車のヌード写真」撮影会と言うことになるのです。
「もったいつけやがって、どこのだんじりじゃぁ~い」と仰る方もおられるとは思いますが、下の写真の地車を見に行ってきたんですよ・・・・。

すっごい地車でしょ・・・・。高槻市前島の地車なんですよ~。
製作大工は不明ですが、嘉永7年製作。彫物は、相野伊兵衛直之・《小松》七代目 小松源蔵らの手によるもの。勾欄合には「浪速彫師 相野伊兵衛直之」、縁葛には「彫工 小松源蔵」の墨書きが残っています(墨書きも見えにくくなっているので間違ってたらゴメン)。

勾欄から上の部分は飾り付けがなければ、極普通の地車なのですが、縁葛は二段で細工され、台木の前部は「獅子頭」、後部は正真正銘の「波頭」、台木全体に彫刻が施されるなど、いたる所彫物だらけの上地車なのです。


今回の見学会では、提灯など飾りもの一切を取り外した状態で見せていただきましたが、祭礼時には勾欄に龍の飾金物や豪華なぼんぼりが取り付けられ、より一層絢爛豪華な姿となるのです。

江戸から明治に掛けて活躍した《小松》・《相野》両一門の彫物師が競い合うかのように製作したであろう地車だけに、凝った細工が随所に見られる貴重な名地車と言えるでしょう。
今回の見学会に際し、御協力頂きました前島自治会会長 古川様はじめ、自治会の方々には厚く御礼申し上げます。
<<前の記事 | 次の記事>> |