茶屋のだんぢり漫遊録

目次

雨の中での入魂式・・・・

毎度、だん馬鹿れす。

昨日は、あいにくの空模様雨

土曜・日曜は、神戸市東灘区 東明・上石屋・浜石屋の祭礼。
そして、23日の日曜日は、貝塚市南近義地区 橋本の新調地車入魂式と岸和田市山直地区 田治米町の修理完成入魂式。

土曜日は、かろうじて天気も持ちこたえ雲、神戸の祭礼も予定通りおこなわれた模様。
しかし、日曜の未明からは天気予報のとおり雨模様雨
東明は、午前中に宮入りを済ませたとは聞いているのですが、上石屋・浜石屋の祭礼はどうなったことやら・・・・? 雨天の場合は、曳行中止となる神戸の祭礼。年に一度の祭礼も、自然には勝てないのでしょうか・・・・。


さて、泉州に目を向けると、貝塚市南近義地区 橋本は、待ちに待った新調地車の完成。
製作にあたったのは、岸和田市の《植山工務店》。彫物は、「だんじり通信」でもおなじみの《木彫山本》山本仲伸 師。

入魂式当日早朝の町内搬入が予定されていましたが、前々日の金曜日、悪天候を考えて、予定を一日繰り上げ、22日の土曜日午後から町内へ搬入を決定。

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土曜日の午後2時には、町内の老若男女が待ちかまえる中、搬送車が町内に到着。

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さっそく、車から下ろされた真新しい地車は飾付けられ、夕刻まで会館横でお披露目。おかげで、彫物などをゆっくりと見ることができました。

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しかし、一夜明けた入魂式当日は、天気予報もこんな時に限ってドンピシャ的中。
せっかくの晴の日に水を差すとはまさにこのこと・・・・。
しかし、予定通り入魂式・お披露目曳行は決行。
5時40分には、地車小屋にて《植山工務店》佐野和久 棟梁から橋本町会へ、地車の引き渡し式がおこなわれ、6時には小雨の降りしきる中、入魂式の神事がおこなわれる南近義神社へ向け曳行開始。

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6時40分、多くの見物人の見守る中、神社に無事到着。宮入りし、神事が滞りなくおこなわれました。

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その後は、地区内をお披露目曳行。地区内他町の町会関係者や青年団諸君の出迎えを受け、装いも新たになった地車をお披露目。

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途中、豪快な「やりまわし」も披露。少しヒヤッとする場面もありましたが、見物人からも歓声が沸き起こっていました。

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予定より少し早い10時前には、会館へ無事到着。
その後は、式典が盛大におこなわれました。


時を同じく、岸和田市山直地区 田治米町はこのほどおこなわれた大修理の完成を祝っての入魂式・お披露目曳行。

名地車と呼び声の高い同町の地車も、昭和25年の新調から今年で60年。人間なら還暦を迎える歳。
これまでにも、幾度となく修理がおこなわれてきましたが、今回は地元町内の《藤本工務店》が施行。
洗い・締め直しがおこなわれ、妻台を新調入れ替え。彫物の修復などがおこなわれました。

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また、装飾品一式と太鼓などを新調。太鼓は、当サイト「太鼓Q&A」でおなじみの石川県白山市の《浅野太鼓楽器店》で製作されました。

当日は、6時に《藤本工務店》を出発。

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町内の菅原神社へ宮入りして、神事がおこなわれた後、山直地区のパレードコースをお披露目曳行。

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橋本と同様に、こちらもあいにくの天候にもかかわらず見物人が大挙して訪れ、勇壮な「やりまわし」に歓喜の声が湧き上がっていました。

青年団をはじめ、曳行にたずさわる人達はビショ濡れ状態。
雨の中の曳行となれば致し方ないこと・・・・。
しかし、気になったのが、見物に訪れる人たちの傘・傘・傘・・・・雨雨。傘をさして、見物している人の多かったこと・・・・。
当サイト、トップページの下の方にある「だんじり祭を楽しむために」にも書いているのですが、雨の日の傘をさしての見物は非常に危険です。
多くの人が訪れる中、傘は凶器に変貌します。目を突く危険も伴えば、雫が元でトラブルに発展することも。
まして、入魂式ともなれば、お構いなしに曳き手の青年団の横や地車に付いて走る人も。
傘をさしたまま身を乗り出しての見物も地車曳行の妨げともなります。

昨日も、町内祭礼関係者から注意されている光景を目の当たりにしましたが、祭礼であれ、入魂式であれ、雨の日の傘をさしての地車見物は、非常に危険ですので絶対にしないで下さい!
見に行くなら、雨合羽着用は必定・・・・!!


ほな、今日はこのへんで・・・・
信濃屋お半だんじり通信
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