富田林市美具久留御魂神社の氏地に新たな地車の誕生・・・・
ユーザーの皆さんご無沙汰でした、毎度、だん馬鹿ッス

連日の撮影のため、更新間隔が空いてしまい、誠に申し訳ありません

先週は12・13日の杭全神社の祭礼で大雨に泣かされ、昨日・一昨日は一転して酷暑の柏原であわや熱中症の憂き目に・・・・。
「なんで、このくそ熱い夏に地車なんか曳くねん!」と思いながらも、撮影に明け暮れる、我ら「だんじり」撮影隊。
ヘロヘログロッキー状態で、もはや放心状態の私 だん馬鹿。どなたか楽にしとくれやす・・・・。
さて、大阪・東大阪・八尾・柏原など各地で熱く燃え上がる夏の地車曳行がおこなわれる中、7月17日の土曜日、富田林市に一台の地車が産声を上げました。

近鉄南大阪線喜志駅にほど近い、富田林市木戸山町。美具久留御魂神社の氏地に新たな地車の誕生です。

今年の春先から、岸和田市の大下工務店では、一台の上地車が製作されていました。
昨年11月、大阪市城東区鴫野東之町の地車が大改修のために大下工務店へ搬入され、屋形一式・土呂幕・見送り三枚板などの彫物を新調する大がかりな改修作業。
その大屋根・小屋根・彫物(鬼板・懸魚・隣懸魚・脇障子)などの部材を譲り受けて、製作されたのが木戸山町の地車。

一見、『石川型』地車(にわかだんじり)。

舞台変わりとなる縁も大きく取られ、腰回り部分には縁を支える「添え柱」も施されています。
再利用された鴫野東之町の大屋根の長さの関係上、大屋根を支える柱は6本ではなく4本。
組み物も石川型のタイプではなく、一般的な上だんじりのもの。
しかし、屋根の勾配は、石川型地車のような急勾配であったのが幸いし、一見「石川型」かと見間違うほど、なかなかのマッチング・・・・。

車板・枡合・虹梁などの彫物は、大阪市生野区の《辰美工芸》の手により新調されました。
そして、晴れて完成。7月17日午前9時すぎ、木戸山町地車曳行委員会の方々をはじめ、木戸山町民が出迎える中、大下工務店の搬送車に載せられた地車は、JA大阪南 喜志支店の駐車場に到着。

早々に搬送車から下ろされ、大屋根・勾欄・担い棒などが取り付けられました。

その後は、町民の手に委ねられ木戸山町内へ約500mを曳行搬入。

無事、会館へ到着。今か今かと待っていた、年配の御婦人方の笑顔がとても印象的でした。
町内に貼られていたポスターによると、木戸山町にとっては、120年振りの地車復活。
先代地車は、南河内郡河南町平石に売却。今もなお、同所で曳行されています。
120年前と言うと、お隣の喜志町(大深)が、石川型の最高峰と称される現 富田林市彼方の地車を新調した頃。
どういう経緯で廃絶となったのかは、今となっては知るすべもありませんが、今後の調査が必要かも・・・・。
美具久留御魂神社の氏地内においても、地車の衰退した時期はあったものの、昨今の地車熱は鰻のぼり。
近年おこなわれた、隣町の喜志町の地車新調、桜井町の復活・大修理などもあり、先人達の地車へ対する熱き思いを受け継いだ町民たちの手により新調・復活の運びとなりました。
財政面や近隣町・美具久留御魂神社氏地各町との諸問題の調整など、苦労もひとしお。
来る9月12日(日)には、これまた地車を新調している同神社氏地の中野町ともども、二台揃って入魂式・御披露目曳行がおこなわれる予定。
益々、盛り上がりを見せる美具久留御魂神社の秋祭り。
今年は、10月15~17日(金~日)が祭礼日。目が離せなくなりそうです。
末永く、無事曳行されますことを祈念しながら、木戸山町を後にしました・・・・
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