茶屋のだんぢり漫遊録

目次

東大阪市御厨の新調地車を見てきたぞぉ~!

はろぉ~、だん馬鹿ですぅ~!

先週金曜日夕刻から降り続いた雨。
日曜日には天気も持ち直したものの、土曜日は超悲惨な雨の中での撮影。
「馬鹿は風邪ひかん」などと言うとおり、私 だん馬鹿さんは風邪の気配すらなし・・・・(笑)。
しかし、連日の撮影の影響か身体はボロボロ、グロッキー状態。
この身体を癒すのは、可愛いおねえちゃんからの「うぅ~ん、ガンバって」の言葉が一番の妙薬かと・・・・!?
私を見つけたら、どうか耳元でそう囁(ささや)いてやって下さい・・・・(笑)。

10月8日、先週の金曜日、新たな地車が産声を上げました。
東大阪市御厨(みくりや)の新調地車の誕生です。

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本来なら、10月10日(日)に予定されていた入魂式・御披露目曳行当日の朝に町内へ搬入されるはずでしたが、水曜日あたりからの天気予報では9日・10日は雨の予報。
せっかくの記念すべき日、雨天の中の搬入も、これまた「晴の日に水を差す」と、予定を早め、10月8日(金)の午後、町内に搬入されることが急遽決定。
御厨きっての「だんじりギャル」、とくちゃんからの緊急連絡を受け、8日午後2時前に製作にあたった大阪市平野区喜連の《河合工務店》にいち早く到着。
完成間もない作業場内の御厨の新調地車と、対面させていただきました。

御厨の新調地車は、見送り三枚板式のオーソドックスな『大阪型』地車。
大きさも先代地車と比べ、少々大型化されているよう。
製作にあたったのは、《河合工務店》河合伸一 棟梁。
彫物・錺金具などは、《御堂製作所》の手により製作されました。
また、太鼓は当サイト「太鼓Q&A」でおなじみの石川県白山市の《浅野太鼓店》謹製。

まず一番に目を引く彫物は、大屋根正面の懸魚。

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真正面向きに彫られた鳳凰は、今にも羽ばたき飛ぶが如く。

見送り三枚板は、源平関連の題材。

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正面に「平知盛」、右に「平将門」、左には「巴御前」。

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また、台木には黄金に輝く「玄武」の錺金物が埋め込まれるなど、今までにない細工も施されていました。

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午後3時30分、予定より少し遅れで搬送車が到着。
手際よく、真新しい地車が搬送車に積み込まれ、御厨へ向け出発。

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私は、車で御厨町内へ先回り。
よりによって出発するやいなや、雨粒がポツリポツリと私の車のフロントガラスを濡らし始めました。
天気予報では夕刻から雨とのことでしたが・・・・。

途中で雨用のシートが掛けられたようで、新調地車も雨に濡れずにすんだよう。

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搬送車から下ろされた地車は、町内の面々の手により地車小屋のある御厨天神社へ移動。

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地車小屋の前でシートが外され、大屋根に獅噛み・箱棟が手際よく取り付けられました。

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雨も本降りとなる中、仕事で搬入に立ち会えなかった人たちも見に来られ、夢にまで見た待望の新調地車と対面。
見に来られたすべての人の満面の笑みが、印象的でした。

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そして10月10日(日)、前日の雨模様とはうって変わり、朝から晴れ渡る秋空の広がる中、入魂式・御披露目曳行がおこなわれました。
残念ながら、入魂式当日は地車史上最多の地車が曳行される日とあって、他所の祭礼撮影のため訪れることはできませんでしたが、多くの町民・見物人の見守る中、入魂式・御披露目曳行が盛大におこなわれたようです。

ちなみに、今年の御厨の祭礼日は、10月17・18・19日(日・月・火)の三日間。私も、真新しい地車の曳行を見に行こうと思っています。

近日中には、当サイトにて新調地車の彫物図柄などの詳細も配信予定。
曳行風景も、ムービー・写真で配信いたしますので乞うご期待!!

町の宝もの、町のシンボルとして、末永く無事曳行されますことを願いながら、今日の「だん通」はこのへんで・・・・。
御厨の皆様方、新調おめでとうございました。

信濃屋お半だんじり通信
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