茶屋のだんぢり漫遊録

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堺市鳳地区 野田、新調地車原木祭・・・・

まいど、だん馬鹿ですチョキ

昨日2月14日は、聖バレンタインデーlove
男性ユーザーの皆さんは、チョコレートもらいましたかぁ~!?
私 だん馬鹿さんのディスクの上は、「だん通」のファンの女性ユーザーの方々から送られてきたチョコレートが山積状態。
「冗談は、顔だけにせぇ~!」との、チョコレートをもらえなかった男性ユーザーの悲痛な叫びも聞こえてきそうですが、そこは心配無用!、冗談、冗談・・・・(笑)。

昨日の昼ころから降り出した雪雪は、夕方には止んだものの、先週金曜日のような一面の銀世界に。
「ホワイトクリスマス」ならぬ、「ホワイトバレンタイン」の夜を、可愛いおねえちゃんと過ごした方もいるんでしょうねぇ~。
少々、うらやましかったりして・・・・(笑)。

さて、今日の「だん通」は、この寒い季節にホットな話題をひとつお届けしませう。

この前の日曜日、2月13日の大安吉日、堺市鳳地区 野田の新調地車原木祭が盛大におこなわれました。

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ここ数年、地車新調の噂の絶えなかった同町。
昨年に、新調が決定。新調資金の算段、工務店・彫物師の選定、契約などの段階を経て、次なるステップ、地車新調の実質的なスタートとも言える『原木祭』の日を迎えました。

『原木祭』は、地車を製作するための用材(原木)を祓い清め、地車の無事完成を祈願する儀式。
近年、地車を新調するほとんどの町でおこなわれています。

工務店・製材所でおこなわれる場合が多いのですが、中には原木を町内の広場・グランドなどに運び入れておこなう町も見受けられます。

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野田の場合は、「和泉一の宮」と称される大鳥神社の境内に鎮座する鳳地区の氏神様、美波比神社の神前で厳かにおこなわれました。

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テントが設営され、紅白幕が張られた奥に、トレーラーに積まれ、白布が巻かれ紅白のリボンのかけられたケヤキの原木が横たわっていました。

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重さ13屯、全長14メートル、太さは優に2メートルはあろうかという巨木。

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茨城県産の、樹齢はおよそ250年であるのだとか。

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清祓いの神事の後、製作にあたる岸和田市畑町の《井上工務店》井上英明 棟梁の手により『手斧(ちょんな・ちょうな)始め』、彫刻を担当する岸和田市尾生町の《木下彫刻工芸》木下健司 師の手により『彫刻始め』の儀式もおこなわれました。

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『手斧始め』は、大工さんが使用する道具のひとつ『手斧』を「えい、えい、えい」の掛け声と共に原木に手斧を入れる、古来からおこなわれている大工さんの仕事始めの儀式。
『彫刻始め』は、最近おこなわれるようになった儀式で、これも彫物師さんが使う『ノミと金槌』で、掛声と共に原木にノミを入れる仕事始めの儀式。
いずれも、無事完成を祈願するとともに、心を引き締め、誠心誠意の仕事をするという誓いの意味合いもあるのでしょう。

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野田の新調地車の完成は、平成25年の予定。

同町新調委員の方々にはとって、工務店・彫物師さんとの三位一体で、完成に向けての新たな一歩。
ご心労も多いとは思いますが、町の象徴・宝物の完成に向けて頑張っていただきたいものです。

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この度は、おめでとうございました・・・・。


信濃屋お半だんじり通信
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