特集! 堺市楢葉地車の二回目です・・・・
まいど、だん馬鹿です

今日の「だん通」は、前回に引き続き、堺市久世地区 楢葉の地車についての二回目。
前回の「だん通」で、少々書き忘れたことがありますので、まずはそれから・・・・。
この地車は、貝塚市木積にて曳行されていた昭和57年に《植山工務店》にて大改修がおこなわれています。
この時に、筒井和男 師の手により、松良や見送り内の武者の一部が新調されています。

枡組も付け足され大型化され、大屋根枡合も彫替えられています。

大屋根枡合 正面に、「神功皇后、三韓退治(征伐)」。
右に、「鎮西八郎為朝の豪弓」。

左には、「楠公子別れ、櫻井の駅」の名場面。
後面は、「陣幕と武者」。
何れも、今日の《筒井》一門の基礎をきずいた筒井和男 師の手により刻み込まれています。
小屋根枡合の彫物は入れ替えを免れたようで、野村 正 師の作。
後正面は、「天之岩戸」。右に「五条大橋、牛若丸と弁慶の出会い」。

左には、『曽我物語』からの題材、「曽我兄弟、工藤祐経 陣屋討ち入り」。
見送りは、「大坂夏の陣」。


見送り内には、『これぞ野村さん!』と叫びたくなるほどの、彫物の数々。
また、一部の彫物は昭和57年の改修時に、これまた筒井和男 師の手により彫り足されています。
腰廻りに目を移すと、まず縁葛の三方は『唐子遊び』。

「獅子舞」、「壺曳き」、「かくれんぼ」に興じる唐子のほのぼのとした表情にはホッとさせられます。

また、小連子の三方には日本昔話の代表格『桃太郎』の名場面・・・・。

桃太郎、猿、犬、雉、鬼の表情や姿は絶妙!
この地車の見どころの一つと言っても過言ではないでしょう。
合戦ものなど、殺伐とした題材が多く用いられる地車彫刻において、このような題材は心を和ませてくれるカンフル剤的な存在。
なくてはならないものでしょう。
さて、ここからが今回の楢葉地車見学のメインテーマ。
大連子、土呂幕左右の彫物題材の確認となるのですが、これは次回の「だん通」へ続くということで、本日はここまで・・・・。
次回の「だん通」更新までに、彫物図柄など楢葉地車の詳細データも、一部修正する予定にしています。
こちらも、ご覧いただきますように・・・・。
また、お気づきの方も多いとは思いますが、先日『各町の地車』の姿写真の差し替えをおこなっています。
以下の地車です。こちらからは、ダイレクトにご覧いただけます!!
◆河内長野市三日市地区 小塩(化粧なし)
◆千早赤坂村 二河原辺(化粧なし)
◆堺市草部地区 太井(化粧なし)
◆泉大津市穴師地区 我孫子町
ほな、バイちゃ・・・・

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