茶屋のだんぢり漫遊録

目次

夢の実現と新たな歴史のはじまり、生野区 岡地車 入魂式・・・・

どもぉー、だん馬鹿ですチョキ

この前の日曜日はあいにくのお天気で、『第6回東日本大震災チャリティー地車見学会』は開始早々に降り出した雨のため、実質的中止状態。雨
とりあえず、地車小屋内での見学に予定を急遽変更し、続けることはできましたが・・・・。

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せっかく、お集まりいただいた皆様方には、少々尻すぼみのようで、申し訳ありませんでした。
午前中におこなっていればと、悔やんでみても、梅雨という大自然が相手では、いくら晴れ男の私をもってしても、どうにもなりません。
しかし、あやふやな天気にも関わらず、多数の皆さんに足を運んでいただいたおかげで、¥36,539の募金が集まりました。
募金に御協力いただきました皆様、見学会に御協力いただきました羽曳野市誉田 西之口・鍛冶町・王水町の皆様、誉田八幡宮さま、誠にありがとうございました。

さて、今日の『だん通』は、泉州地域では堺市栂・和泉市太町・高石市土生・岸和田市本町などで入魂式がおこなわれた去る5月22日(日)、日を同じくして大阪市内でおこなわれた入魂式・お披露目曳行の御紹介。
そう、大阪市生野区 岡の購入地車入魂式の模様をお届けします。

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新たに購入された地車は、平成22年3月に東大阪市御厨より譲り受けた、御厨の先代地車。
一旦、大阪市平野区喜連の《河合工務店》に搬入され、修理がおこなわれていました。

地車ファンの誰もが、譲り受けたその年の夏祭り、もしくは秋祭りから曳行されるだろうと思っていましたが、とある事情により、購入から丸一年を経て入魂式がおこなわれ、7月の夏祭りから曳行されることに・・・・。

さてさて、その「とある事情」とはいかに・・・・?

先代地車は平成16年12月に八尾市竹渕の個人から譲り受けたもので、修理や曳行復活に向けての準備期間を経て、平成18年7月の夏祭りから、岡の地車として曳行されてきました。

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岡としては、この地車で40年ぶりの地車曳行復活。
先々代地車売却から40年の歳月を経て、多くの地域住民が入れ替わり、地車が曳行されていたことすら忘れ去られていたとか・・・・。
次第に、地域の賛同・協力を得て、地域に根ざしたものになってきたと聞いています。

先代地車は、明治初期に製作されたと考えられる『大阪型』地車。
一時期、雨ざらし状態であったものを譲り受けての曳行。製作から100年以上の歳月を経て、老朽化・安全面の危惧から、御厨の先代地車を譲り受ける運びとなったのですが、岡の地車にたずさわってきた人たちには、この岡の地車を氏神さまである弥栄神社に宮入りさせるのが夢があったと聞きます。
その夢を実現させたのが、平成22年の夏祭り。

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秋祭りには、夜の宮入りをも果たし、復活から4年目にして、皆の夢はかなえられたのです。

そのような事情もあり、今年3月20日(日)に先代地車の昇魂式をおこない、御厨から譲り受けた地車へとバトンタッチ。
新たな地車での曳行、新たな歴史の一歩・・・・。

5月22日(日)、当日は午前中から、今にも雨が降り出しそうなあいにくの天気。
午前中に、東桃谷小学校にて式典がおこなわれ、午後からは待望のお披露目曳行。

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時折、雨が降る中、岡の面々は晴れやかな表情であったとか・・・・(私は別取材のため行けませんでした)。

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往古は、岡村と呼ばれていた、この地域を地車は進んで行きます。
午後3時過ぎには雲も切れ、薄日も差しはじめました。晴れのち曇り

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40年振りの復活当初からの面々、新たに加わった面々、それを暖かく見守る住民たち・・・・。
岡の地車の歴史は、皆さんの腕にかかっていると云っても過言ではないでしょう。
末永く、無事曳行されますことを願いながら、今日の『だん通』はこのへんで。

夏祭りには、是非足を運ぼうと思いながら・・・・。

なお、岡地車の彫物図柄・詳細データを昨日アップしています。こちらもご覧くださいねぇー!
>>岡の詳細データを見る
信濃屋お半だんじり通信
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