茶屋のだんぢり漫遊録

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念願の大型地車の購入と旧地車との別れ・・・、灘区畑原のだんじり

どもぉー、だん馬鹿ですチョキ

大型の台風6号は、和歌山県の紀伊半島をかすめるようにして東へ向きを変え、ゆっくりと進んでいます。
天気予報では、夕方には雨の止む所が多くなる見込みで、だん馬鹿さんが今夜撮影に行く予定の大阪市福島区 野田恵比須神社、西淀川区姫島の宮入りも事なきを得そう。
ひょっとしたら、テレビの台風中継のような暴風雨の中での宮入り風景をお届けできるかとも思ったのですが、果たしてそんな状況下に地車の宮入りがおこなわれるのか、そちらの方が気になる私・・・・。
まぁー、この分だと大丈夫だとは思いますが・・・・。

さて、連日連夜の夏のだんじり祭の撮影でへろへろの私。
一週間ぶりの「だん通」の更新は、少々マニアック、少々レアな内容でお届けしましょう。

本日更新しました、当サイトの「情報コーナー」へも、非常にタイミング良く投稿をいただいています、神戸市灘区畑原の地車に関するものです。

年内にも新調地車が完成予定の神戸市東灘区呉田より、旧地車を譲り受けることが決まり、去る5月14日(土)には地車のお別れ曳行がおこなわれました。

そして、当サイトの「地車売買情報」でも嫁ぎ先を探しておられましたが、ようやく嫁入り先も、同区新在家(若宮)に決定しました。

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梅雨明けが発表された直後の7月10日(日)、呉田から地車の引き渡しを受け、町内へ新たな地車が搬入されました。

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午前8時すぎ、本住吉神社境内の地車小屋の前で引き渡し式が、両町の間でおこなわれました。
畑原の皆さんにとっては、長年夢見た大型地車の購入。
感極まり、涙を拭う者もいたとか・・・・。
呉田の方々にとっても、想い出の一杯詰まった地車との別れは感慨深いものがあったことでしょう。

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8時30分を前に、譲り受けた旧呉田の地車は、畑原の皆さんの手で本住吉神社の鳥居をくぐり、国道2号線へ。
ここで、待機していた搬送車の載せられ・・・・となるのが極々一般的なことなのですが、今回の場合は畑原まで巡行しての町内搬入!!

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直線距離で、およそ4キロ。徒歩なら1時間くらいで歩ける距離ではあるものの、坂の多い神戸市内。
それも、今までとは違い、大型の地車を押しての搬入作業。並大抵のことではありません。

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午前中とはいえ、気温もウナギ登り。

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皆の額からは、滝のように流れ落ちる汗・・・・・。

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10時40分、総勢50名が力を合わせ、約2時間20分で無事、地車小屋のある町内の平五郎稲荷の境内に到着しました。

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新旧2台の地車が小屋の横に並べられ、11時過ぎから、旧地車への労をねぎらい、新地車の安全曳行を祈願し、お祓いがおこなわれました。

そしてそして午後からは、畑原の旧地車を、嫁ぎ先の同区新在家(若宮)へ搬出。
畑原から新在家までは、直線距離にして約2キロ足らず。それも今度は、下り坂・・・・。
押して行くにしても、楽勝楽勝!と思いきや、ちゃぁーんと搬送車がお待ちかね。

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畑原の面々も手伝い、搬送車に積み込まれた地車は、午後1時30分に畑原の地に別れを告げ、嫁ぎ先の新在家へと旅立って行きました。

それから十数分後、無事新在家に到着。

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町内に鎮座する若宮八幡宮の前に留め置かれました。


私 だん馬鹿さんは、午前中から富田林市と大阪狭山市でおこなわれた『第7回東日本大震災チャリティー地車見学会』の真っただ中・・・・。
盆と正月が一緒に来たような、畑原のビックイベント!
当然、スタッフの一人としては、畑原に行けるはずもなく、友人であり、兄貴分でもある、畑原青年会のS氏に協力を依頼。
貴重な写真を、当サイトのために提供していただきました。

念願の大型地車の購入、旧地車の譲渡先探し、そして搬入・搬出と、畑原の皆さんにとっては苦労も絶えなかったと思います。
畑原の地車史に新たな1ページが加わり、新たな地車でたくさんの想い出が生まれることでしょう。
私も、来年5月の祭礼が今から楽しみでなりません。
畑原の皆さん、この度はおめでとうございました。
末永く、無事曳行されますことを願いながら・・・・。


なお、新在家へ嫁いだ地車は、今秋の祭礼から曳行される予定とか・・・・
こちらも、要チェック・・・・!


信濃屋お半だんじり通信
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