茶屋のだんぢり漫遊録

目次

暴風雨の中の試験曳きに心もウキウキ・・・・

どもー、だん馬鹿ですパー

昨日は台風17号も北海道の彼方はるかかなたへ遠ざかり、台風一過、秋晴れの10月1日かと思いきや、曇天の一日。曇り

今年も早10月、秋祭りはもうそこまで・・・・。
秋晴れのもと、笛・太鼓・鉦の音高らかに、だんじり曳行と相成りますことやら、今から好天を祈るばかりのだん馬鹿さんでおます。

一昨日の日曜日は、台風17号が近畿に接近。
幸にも、午前中におこなわれた『市制70周年記念 泉大津市だんじりパレード』は、今にも雨が降り出しそうな空模様にも関わらず、無事終了。

121002-10

しかし、セレモニー最後の板原町の地車が泉大津駅東側のアルザ前交差点を豪快に「やりまわし」をおこない町内に向け会場を後にした頃から、雨もポツリポツリ・・・・。
参加20台の地車が、町内に着いたころには、雨も本降り・・・・。

121002-9

雨さえ降らなければ、午後からおこなわれる試験曳きまでの間に、新調間もない濱八町は田中町の地車をじっくり拝見させていただこうかと思っていたものの、それもお預け・・・・(涙)。

121002-8

そして、午後からは高石市以南の泉州地域の多くの地区でおこなわれる試験曳きへとなだれ込む予定も、台風接近のため中止を余儀なくされることになろうとは・・・・。
午前中から、あちらこちらの友人・知人に電話をかけ情報収集。
堺市陶器地区は、午前中の早い時間に中止を決定。
高石市も、午前10時ごろには中止の旨、某町青年団団長より情報をゲット。
堺市上神谷地区 釜室・泉田中・栂も早々に中止を決定したものの、片蔵・豊田はお昼前まで模様眺め。しかし、お昼前に中止を決定。
岸和田市10月祭礼地区や貝塚市、熊取町、泉佐野市長滝地区などはお昼頃に中止を決定したとの連絡。
しかし、連合での曳行は中止したものの、自町の判断での町内曳行は可能な地区もあり、曳行をおこなった町もチラホラ・・・・。

私は、予定していた岸和田市山直地区、泉佐野市長滝地区の撮影を断念し、岸和田から堺への帰路に就く途中、友人からの「和泉市上伯太や黒鳥地区は試験曳きやってるでー!」との電話連絡。
ちょうど、大阪和泉線南線信太付近を通行中頃。偶然にも和泉市信太・幸地区 太町の地車と遭遇。
降りしきる雨と風の中をずぶ濡れになりながらも試験曳きの真っただ中。

121002-1

撮影機材を壊してはと思い、車の中から携帯で写真撮影。
撮影はともかく、「確かめに行ってみるべぇー」と黒鳥へ車を走らせる。

鶴山台から黒鳥に抜け、黒鳥山公園の手前で老人ホームの前に停車中の郷小路の地車を発見。
老人ホームに慰問に訪れた様だが、雨風吹き付ける荒天では、お年寄りも地車どころでは・・・・?

121002-2

自衛隊の官舎の横を通り抜けたところで、上泉の地車が休憩中。
青年団も後テコも、降りしきる雨でずぶ濡れである。

黒鳥を通りぬけ、市辺町のセブンイレブンのところで坊小路のハッピを着た交通整理の方々を発見。どうやら、坊小路も曳行しているようである・・・・?

しばらくして、一台の地車が太鼓を轟かせ近づいてきた。
坊小路かと思いきや、先程の郷小路の地車。

121002-3

セブンイレブンのところでUターン。
横殴りの雨にも関わらず、全力疾走である。

121002-5

郷小路の地車を見送り、再び黒鳥方向へ私も後戻り。
辻小路の小屋は、閉ざされたまま。
途中で、辻小路のハッピを着て自転車にまたがった年配の方を発見。
辻小路は早々に終了したのであろうか、家路を急いでいるようである。

再び、自衛隊官舎の横を通り、自衛隊の正門横で上伯太の地車を発見。

121002-4

車を降り、町の方に聞けば、これから地車小屋へ帰るところなのだとか。
ずぶ濡れになりながらも携帯で写真撮影をおこない、上伯太の地車を見送った。

気になるのは、信太・幸地区。とりあえず、車を走らせる。
幸の団地のあたりにさしかかったところで、幸の地車を発見。
団地の脇に車を停めていると、暴風雨の中を豪快に「やりまわし」。
雨などお構いなし・・・・。

しばらくして、再び遠くから太鼓の音が聞こえてきた。
車を降り、カメラ片手に傘をさし、交差点まで強風に傘を飛ばされながらも全力疾走。
幸の地車が戻ってきたようである。

121002-6

ここで、またまた「やりまわし」。
あたりには、見物人もチラホラ・・・・。
曳く者も見る者も、そして私もずぶ濡れである。

121002-7

車へ戻り、しばらくして、宮本町の地車小屋方向から幸の地車が自町小屋方向へ直進。
これで、曳行は終わりなのであろう、警備の方々や見物人も交差点から撤収・・・・。
私も降りしきる雨の中、早々に帰路に就きました。

前代未聞、稀なる台風での試験曳き中止。
にもかかわらず、暴風雨の中の地車曳行。
いずれの地車も、合羽をつけての重装備。
それを目の当たりにした私は、妙にワクワクウキウキ・・・・。

台風が来ると聞けば、幼少の頃から心ウキウキだった私にとっては、まさに天からの贈り物。
楽しい、休日のひと時でした。

信濃屋お半だんじり通信
<<前の記事 次の記事>>