茶屋のだんぢり漫遊録

目次

子供たちにとって、素晴らしき体験になりますように・・・・

どもぉー、だん馬鹿ですパー

だんじり祭は、とっくの昔にオフシーズンに突入しているものの、公私ともに地車三昧な日々を送っている私・・・・。
それはそれで少々辛いものもあるのですが、「だんじり見ぃ~たいよぉ~」と断末魔の如く悶え苦しんでいるであろう地車中毒症候群の皆さんに比べれば、まだ救いなのでしょうか・・・・(笑)。

さて、11月の始めだったでしょうか、当サイト 奈良方面の隠密(情報収集)を担当している羽曳野市在住のT君からの連絡。
電話の向こうからは、「今月の末に北海道の小学生との交流で、うちの地車曳くみたいっすわぁー」との声・・・・。
ちょうど打ち合わせ中、電話をかけて来た本人もどういう経緯で地車を出すのかも解らぬようであった為、事の真相の確認・情報収集の指示を出し、連絡を待つことに。

毎週末のようにイベントや昇魂式がおこなわれた11月。
慌ただしい日々を送りつつも、気になるのは羽曳野での地車曳行。
そして、直前になってT君からの連絡・・・・。
それは、米大リーグで活躍中の羽曳野出身の選手がらみの、北海道の小学生との交流のための地車曳行体験会のようなものであることが判明。
T君も詳しくは解らない様子でしたが、11月24日(土)の午後3時からとのことで、午前中に北摂地域某所の地車と某神社の彫物を見に出かけ、羽曳野へと車を走らせました。

現地に到着したのが、午後2時50分。
小屋の前には地車が出され、祭礼本番さながらにハッピ姿に身を包んだ者たちで溢れんばかり・・・・。

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その中に、少々緊張気味の子供たちや、羽曳野市の職員の方やJC羽曳野の方らの姿も。

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聞けば、はるばる北海道留萌市からやって来た小学生と地元の古市小学生との交流会であるとか。
なにはともあれ、大阪は羽曳野の地に根付く地車文化を肌で感じとってくれればと、私 だん馬鹿さんとて関係者の方々に拍手・拍手・・・・。

この日、曳行されたのは古市北町の地車。

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数少ない、大屋根下の両脇にも「見送りの三枚板」様の彫物が施された『五枚板式』の地車。

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午後3時を過ぎ、いよいよ曳行開始。
ひとまず、地車小屋から一本西側の道路まで移動。

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ここから、留萌と古市の子供たち約25名が、地車の曳行を体験。
北町のハッピを来て、曳き綱を持つ子供らもいささか緊張気味。

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大きな太鼓の音に、いささか驚いた様子でしたが、片道数百メートルの距離を二往復。
中には、青年団の掛け声に合わせて「ソーリャァー」と叫んでいる子供も・・・・(おそらく古市の子供?)。

お次は、子供らを地車に乗せての曳行。

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最初は恐る恐る乗り込んでいましたが、とかく乗り物好きな子供らには貴重な体験。

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緊張の糸もほぐれたのか、目を輝かせ、笑みもこぼれていました。

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その後は、今回の子供たちの交流・地車体験を企画した方々を前に乗せ、北町の青年団らだけで曳行。
なんと、会場となった道路を全力疾走。それも、二往復・・・・。

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大人は大人で、いささか顔をひきつらせ気味・・・・。
訪れた子供らも、勇壮に疾走する地車に驚いた様子。

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これでひとまず、地車体験も終了。
子供ら、今回の体験を企画した者・協力した北町の面々で記念撮影がおこなわれました。

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遠く北海道から羽曳野を訪れた子供らにとっては、良き思い出になったことでしょう。

ちなみに、この子供らの交流は 『ダルビッシュ・エコキッズツアー』と称することが、後日判明。
現在、アメリカ大リーグ テキサスレンジャースに在籍する羽曳野市出身のダルビッシュ有 選手からの寄付金を基に羽曳野市が管理する『ダルビッシュ有・子供福祉基金』と北海道などの補助金を活用し、今年9月23~25日には羽曳野市の小学生15名が留萌市を訪問。様々な体験学習が実施されました。
おそらく、今回は羽曳野市側が受け皿となりおこなわれた、子供交流事業の一環であったのでしょう。

このような子供らの素晴らしい事業が、来年、再来年、幾久しく続けられることを願いながら、古市を後にしました。
また、羽曳野が生んだ大リ-ガー ダルビッシュ選手の活躍を祈っています。
来年は、一人でも多くの子供が交流できればいいですよねぇー。
ではまた・・・・。

信濃屋お半だんじり通信
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