茶屋のだんぢり漫遊録

目次

今日もまた弊社からのお知らせと、岡山県瀬戸内市牛窓の秋祭り、その3回目・・・・

どもー、だん馬鹿です!

新しい年を迎え、年末年始休暇・冬休みが終わりを告げ、『十日えびす』が終わったと思ったら、今日から成人の日までの三連休。
とかく慌ただしく動いている我々日本人にとっては、休みの日の有効活用は苦手中の苦手・・・・。
家でごろっとしながらテレビを見るのは、私を含めオジサンたちの得意分野。
一日、ゴロゴロしていれば、角を生やした奥様が「もぉー、邪魔!」とわめき散らすありさま。
しかし、奥様達とて、旦那が仕事でいなければ、家でごろっと韓流ドラマなんぞを見ている訳で、まさに「角を生やした牛」のよう。
そんなことを言おうものなら今度は『鬼ババア』に変身。
まぁー、休日も家に居ないのが私らオジサンたちにとっては一番なのかも知れません・・・・(なんのこっちゃ)。

さて、休日の有効活用を兼ねて書き始めた本日の『だんじり通信』・・・・(仕事です)。
まずは、当サイト『だんじり』からのお知らせです。

恒例の『お年玉キャンペーン』の応募締切は、あさって1月14日(月)成人の日です。

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毎回、多数の応募をいただいていますが、まだまだ応募されていない方もおられるよう。
応募しなければ当然当たりません!
忘れずに御応募のほど、よろしくお願い致します。


もうひとつは、当サイト『平成弐拾伍年癸巳 地車暦』のお知らせです。

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前回・前々回の『だん通』やPCサイトの『だん通 eo SE』で、度々お伝えしていますが、1月12日現在、以下の店舗で一部500円にて販売をおこなっています。

祭礼関連資料専門店 『古磨屋・Win-ウィン-』
 泉北郡忠岡町忠岡東1丁目31-10

だんじり喫茶 峰
 大阪市東成区玉津1-5-1

からくランドリー
 尼崎市築地4丁目1-3-107 (築地本町住宅3号棟1階)

あおきフォト
 和歌山県橋本市古佐田2丁目2-2 (岡本ビル1階)

スタジオすばる
 泉大津市曽根町1-10-11 (すばるビル4階)

工房 JUMBO
 大阪府泉北郡忠岡町忠岡中3丁目4-1

(有)山本造花装飾
 堺市中区深井水池町3220

以上の7店舗にて販売していますが、『だん通 eo SE』をPCでご覧いただければ、詳しい地図などが見れますので、お試しくださいますよう!

友人・知人・親戚・縁者の分まで、是非とも御購入のほど、よろしくお願い致します。
数に限りがありますので、お早めに・・・!

さてさて、ここからが本日の『だんじり通信』の本題・・・・(ここしばらくこのパターンで始まるのが定番?)。

昨年の暮れ、二回に渡って岡山県瀬戸内市『牛窓のだんじり』のことをお届けしました。
今日はその三回目、曳行(巡行)の様子をお届けしませう!

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眠い目をこすりながら早朝5時すぎに大阪を出発。
高速・一般道路を通り、休憩を取りながらも午前8時40分に牛窓へ到着。
右も左も解らぬまま、岡山県在住の宮大工の卵 友人T君の息子Sくんと合流し、午前中は彼の案内で5台のだんじりを見学。
彫物などの写真をひと通り撮り終え、彼ともバイバイ・・・・。

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午後2時頃からは、牛窓のメインストーリートにあるコンビニの駐車場に集結するとのことで、それまでに昼食を済ませておこうと、朝一番に訪れた関町のあたりまで戻って来たところで、曳行中の関町のだんじりと遭遇。

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「シャギリ」と呼ばれるのだろうか、京都祇園祭の山鉾のようなリズム・・・・(だいぶん違うなぁ~)。

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鼓(つずみ)や太鼓、鉦に笛などのお囃子に合わせ、ハッピ姿の子供たち、女装した若衆に曳かれただんじりがやってきました。

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綱を握る男たちは歌舞伎の「くまどり」の様な化粧をし、女物の襦袢や着物を着ています。
その昔、だんじり巡行に女性が一切関われなかったため、せめて形だけでも参加できるようにと、妻帯者は奥さん、独身者は恋人から長襦袢を借りてだんじりを曳いたことに由来しています。

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昔は、遊郭の馴染の女郎のものを着て、曳いていた者もいたとかいなかったとか・・・・。
近頃は、照れ隠しで漫画チックな化粧をしていますが、昔はきれいな女性に変装していたそうです。

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だんじりの二階後部には、陣笠・羽織姿の子供が大太鼓を威勢よく打ち鳴らし、だんじりは進んで行きます。

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曳き綱を持つ男たちは、綱を左右に揺さぶり、酒の勢いも手伝ってか、茶目っ気たっぷり。

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昼食を取ることも忘れ、しばし関町のだんじりについて行きましたが、お腹もぺこぺこ。
脇道をそれ、たまたまあったお店で昼食。

昼食を終えたところで、時刻は1時30分。
表通りに出たところで、午前中に曳行していた牛窓最古の東町のだんじりがやって来ました。

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こちらも綱を持つ男たちは女装。歌舞伎風の化粧はしていませんが、かつらを付け、どこかニューハーフぽい感じ・・・・。

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片手に缶ビールを握りしめ、曳いている者も・・・・。
私の住む、堺をはじめ、泉州地域では、ここしばらく見ることも無くなった光景・・・(夜を除く)。
これぞ、村祭りの風情なんですけどねぇー。

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こちらも時折、綱を右や左に揺さぶりながら進んで行きます。
どうやら、東町のだんじりはコンビニを目指しているようで、私はコンビニへと先回りし、集まって来るだんじりを待つことに。

基本的にだんじりの曳行(巡行)は、各町でバラバラらしく、コンビニへの集結も、近年観光客が見易いようにと始まったよう。
そのため、やって来る時間もまちまち、5台同時に見れないこともあるよう・・・・(地元オバチャン談)。

時間は既に2時をまわり、まずやって来たのが、牛窓神社の御神輿。

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そして、先程のニューハーフ集団の曳く、東町の「御船だんじり」。

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続いてやって来たのは、またまた女装集団、関町のだんじり。

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そして反対側からは、紺浦のだんじり「飛龍丸」。
神輿を担いでいた白装束の若者らも加わり、コンビニの駐車場へ。
どうやら、神輿当番は紺浦だったよう。

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「飛龍丸」を見ている間に、船首に麒麟の頭が付いた中浦のだんじりが到着済み。

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その間に、東町の「御船だんじり」は、いづこかに姿を消していました。
来ていないのは、綾浦の「獅子だんじり」・・・・。

そうこうしてる間に、並んでいる関町・紺浦・中浦の龍・麒麟の彫物が施された三台の地車の前で神輿の練りが始まりました。

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きらびやかな御神輿は、六角形の珍しもの。
見物客、観光客、神主さんの見守る中、当番の紺浦の若者らにより勇壮に担がれました。

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そして、三町のだんじりの前で記念撮影。
中には、紺浦地区の疫神社に奉納される『唐子踊り』の踊り手の子供の姿もありました。

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綾浦の「獅子だんじり」が姿を現さないまま、紺浦の「飛龍丸」が出発。

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入れ替わるように東町の「御船だんじり」が駐車場に入る頃には、どこからともなく姿を現した綾浦の「獅子だんじり」が留め置かれていました・・・・(反対側からやって来たとは・・・)。

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これで、紺浦を除く4台が勢ぞろい。

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この日、牛窓の5台のだんじりが勢ぞろいすることはありませんでした。

ちなみに、「獅子だんじり」の綾浦地区では、午前9時から地元の御霊神社で『刀踊り』が奉納されるそうです。

その後は、いずれのだんじりも各町内を目指し帰路につきました。

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曳行は夕刻までおこなわれ、私は関町・中浦・紺浦の入庫を見とどけ大阪へ・・・・。

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牛窓地区には、この5台の地車の他、本町と西町に太鼓台があります。
牛窓では「どんでんどん」と呼ばれているそうです。
これは留め置かれていた、本町の太鼓台。

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担がれていないようでしたが、彫刻もなかなかのものでした・・・・。

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また、牛窓地区の西、牛窓町鹿忍(かしの)地区にも、沖、東、大向の3台のだんじりがあり、例年10月の第2日曜日に曳き出されているようです。

機会があれば、こちらへも足を運んでみたいものです・・・・。

では、今日はこのへんで失礼します・・・・(ペコッ)。

信濃屋お半だんじり通信
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