淡路島だんじり紀行、安乎町編 その参・・・・
どもぉー、だん馬鹿です

前回、前々回とお届けしてきました『淡路島だんじり紀行、安乎町編』も、今回が三回目。
初めて見る洲本市安乎八幡神社の祭礼。
もちろん、4台の「布団だんじり」と直田の「曳きだんじり」の宮入りを見るのもこれが初めて。
宮入りがおこなわれる前に、拝殿では各町の氏子総代や役員さんらが参列し神事がおこなわれ、それが終わると境内では「獅子舞」の奉納がおこなわれました。


宮入りが始まるのを待つ間に、しばし4台の「布団だんじり」をじっくりと拝見。
「写真は、宮入りが終わってからでエエや・・・(しかしこれが後で後悔することに)」と、この日一番に宮入りをおこなう北谷の「布団だんじり」から・・・・。
北谷の「布団だんじり」は、屋形・飾りものなどは少々古びてはいますが、それが逆に風格を感じさせます。

狭間(枡合い)に「龍」・「張飛」・「竹に虎」・「大江山」が彫られています。
どれも素晴らしい出来栄えで、「和泉彫」の流れを汲むようなノミ跡。

「ひょっとしたら、高松・・・・の作?」と頭を過りましたが確証はなし。
お次は、二番目に宮入りをおこなう中田の「布団だんじり」。
近年、屋形・飾りもの新調がおこなわれたのか、真新しい感じがしました。

狭間は、三面を『三国志』、一面が「龍」。

洗いが掛けられているため古さは感じられませんが、「これも高松か・・・?」と思うような見事な作品。
続いて、三番目に宮入りをおこなう南の「布団だんじり」。
これも近年、修理がおこなわれている様子。

狭間は、「頼朝、朽木隠れ」・「楠公子別れ」・「為朝の強弓」と一面は金綱のために見えず・・・・。

銘は見当たりませんでしたが、淡路の名工 開 生ミン(王へんに民)の作品かと・・・・?
宮入り四番目は、前回紹介した直田の「曳きだんじり」。
そして、しんがりは宮本にあたる濱の「布団だんじり」。
屋形・彫物にニスが塗られているため、古いのか新しいのかいささか判断しかねる・・・・。

狭間には、「龍」・「虎」・「琴高仙人」と浅学な私には難解な図柄の者が一面。

それは、亀に乗った老人に酒を接ぐ女性。浦島太郎に乙姫なのかとも思ったが、自信なし・・・・。
ニス塗りなのが残念でなりませんが、なかなか趣のある彫物でした。
ちなみに、この日は朝から今にも雨が降り出しそうな天気。
そして、宮入りが開始された12時頃には雨が降り出し、5台の地車が宮入りを終えた頃には本降りに・・・・。
宮入りを終えてから、写真撮影をと思っていた私 だん馬鹿さんは、無念にもビニールシートが掛けられ彫物などの写真は撮れず仕舞い・・・・(涙)。
したがって、本日これまでの写真(獅子舞以外)は、当サイトに協力していただいている宝塚市在住の友人N君が平成21年に撮影したものを拝借しております。
N君に感謝!!
いずれの「布団だんじり」も、見ごたえがあったものの、製作年・製作大工・彫物師の確たる資料は残っていないようで、どなたかご存知の方がおられましたら御教授のほどを・・・・(Twitterにメールでも!)。
さて、いよいよ宮入りの開始。

まずは一台目の、北谷の「布団だんじり」からといきたいところですが、話は長くなりそうなので、次回4月1日(月)の「だん通」でお伝えすることに急遽予定を変更。
どこまで続くのか『淡路島だんじり紀行、安乎町編』、次回も乞うご期待・・・・!!
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