茶屋のだんぢり漫遊録

目次

二人の若きお弟子さんと共に、未来へはばたけ・・・・

どもぉー、だん馬鹿ですパー

今朝から降り出した雨。雨
朝から久しぶりに岸和田を徘徊してきましたが、車の中から見えるサクラの花も雨に打たれ、木々の下は、一面サクラ色のじゅうたん。
これで今年のサクラも見納め・・・・?
あぁー、散り際の美学。またまた、日本に生まれて良かったと思う、だん馬鹿さんなのでした。

さて、今日は岸和田市内の地車工務店や彫物屋さんを訪問。
最近、よくお逢いする親方もいれば、昨年の暮れからお逢いしていなかった方も・・・・。
サクラの花は散ってしまいますが、ここぞとばかり久しぶりにバカ話に華を咲かせ、帰ってきました。

その中で夕方最後に訪れたのが、木彫前田工房
若き親方 前田暁彦 師とは、二週間ほど前におこなった和歌山県橋本市 市脇地車見学会以来の再会。
師は、私の生まれ育った津久野のお隣、堺市は鳳出身。

私の彫物研究の師匠を介して、《木彫岸田》岸田恭司 師に弟子入りした頃から、かれこれ十年以上のお付き合い。
平成20年の夏、師匠の岸田 師の元を離れ、現在は初めて彫物責任者となり来年新調される、彼の地元 鳳地区 長承寺の彫物を細工されています。

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ちょうど、その長承寺の新調地車の大脇の荒彫をされているところ。
初めての責任者としての仕事、プレッシャーも相当なものと思いますが、木と向き合い、一心不乱に彫っている彼の姿には感銘を受けました。

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先日訪れた時には、昨年弟子入りしたお弟子さん、岸和田市上町の地車を曳く森本真一 君(19歳)と二人で作業されていましたが、今日は見慣れない青年が一人、仕事場に居ました。

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この4月、新たに弟子入りした辻 将司 君(18歳)
東大阪市額田から毎日通っているそうで、地元 額田の太鼓台を担いでいるとのこと。
将来は、地元の太鼓台の彫刻を自らの手で細工するのが夢だとか・・・。

親方の前田 師は、これまた地元 鳳の目と鼻の先、平成29年に《植山工務店》で製作される堺市八田荘地区 毛穴町の新調地車に、彫物責任者として大任にあたることが先頃決定。

毛穴町の新調地車が完成する頃には、二人のお弟子さんもそこそこ仕事をこなし、師の両腕として活躍していることでしょう・・・・。

若き親方の前田 師も、「親方と言え、日々まだまだ勉強。創意工夫を凝らし、与えられた仕事に向かっていくだけ」と力強くその意気込みを語ってくれました。

彫物責任者という大役だけでなく、若い二人の親方として、これからも日々精進して、「これが前田の彫物だっ!」という作品を送り出して欲しいものだと思いながら、岸和田市南上町の師の工房をあとにしました。

ガンバレ、木彫前田工房・・・・!!

信濃屋お半だんじり通信
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