茶屋のだんぢり漫遊録

目次

淡路島に「曳きだんじり」を求めて・・・・

三月下旬に4回に渡りお届けしました、『淡路島だんじり紀行 安乎(アイガ)町編』。
「4回も、よぉー引っ張りましたねぇ―」と言うユーザーの方もおられましたが、ひとまずは一段落・・・・。

大阪府高石市 大園で曳行されていた『岸和田型』地車を、淡路市郡家 里組が購入し、二月に新旧地車の『曳継祭』がおこなわれたことを機に、この地車総合サイト『だんじり』でも兵庫県淡路島の『曳きだんじり』を本腰入れて紹介していこうと、サクラもチラホラ咲き始めた3月下旬から、私は言うに及ばず、当サイト撮影隊長まで動員し、毎日曜日の度に海を越えての淡路島詣で・・・・。

私自身、これまでに淡路島を訪れたことはほとんどなく、右も左も解らぬまま、右往左往・・・・。
その反面、近畿一円の地車をできる限り見てやろうと思い、あちらこちらを東奔西走し始めた頃のワクワク感が蘇ってきたよう。

そしてこの前の日曜日、私自身、今シーズン二度目の淡路島へ。
前日の土曜日の早朝には、淡路島を震源とする大きな地震があったこともあり、被害の大きさ・祭礼の中止も危惧しながらも淡路島を訪れてきました。
ブルーシートで覆われた屋根、倒れた神社の燈籠や玉垣を目にしましたが、訪れる予定にしていた所では、例年と何ら変わらないであろう祭礼風景を目にすることができ、ホッと一安心・・・・。

この日は、洲本市内5台の『曳きだんじり』が曳行されるとの情報を入手し馳せ参じたものの、一番最初に訪れた洲本市大野の白髭神社の祭礼は、次週4月21日(日)との張り紙が神社前の地車小屋に貼られていました。
出鼻をくじかれたかのように、大野で曳行される2台の「曳きだんじり」は、残念ながら見ることはできず・・・・。

お次は、大野にほど近い同市池内(池ノ内)
大野からは、車で5分ほどで到着。時刻は、9時30分。
町内に鎮座している妙見宮(天御中主神社:アメノミナカヌシジンジャ)では、町内の方々が幟旗を立てているところ。
聞けば、だんじりは10時頃に神社を出発し、お昼頃に戻ってくるとのこと・・・・。

村中総出で境内の幟旗を立てているようなので、後ほど戻って来る手筈で、車に乗り込み村内を少し行くと、一人のお巡りさんから「だんじりが来てるので迂回してもらえませんか」との要請。
「あれぇー、ここは池内。もう一台あるのかな?」と思いつつ神社まで戻り、先ほどの方に聞けば、「もう出てるんかいなぁ~!?」と、エエ加減な話し。

これもホノボノとした村祭りのひとこまと、お昼前に戻って来ることを告げ、次なる洲本市下加茂の加茂神社へ。
途中で少々寄り道したこともあり、車で10分少々の距離にも関わらず、到着したのは10時30分。

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小高い山の麓にある神社から数百メートルほど離れた所の参道の鳥居の所で、宮本にあたる下加茂の地車を発見。
『淡路洲本型』と呼ばれる「曳きだんじり」である。

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外コマで、前が小屋根、後が大屋根の洲本周辺独特の形。

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町の方に聞けば、先ほど神社境内の地車小屋からここまで下ろしてきて、午後1時過ぎに、桑間一丁目のだんじりと共に宮入りをおこなうとのこと。
それならば、ひとまずお隣の桑間一丁目の地車を探すべく車を走らせること数分、町内の会館から数十メートル離れた路地に放置されているだんじりを発見。

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この地車は、ゴムタイヤの内ゴマであるものの、形は下加茂と同じく『淡路洲本型』の「曳きだんじり」。

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彫物などひと通り撮影を終えたところで、時間は11時前。

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ひょっとしたら、先に訪れた池内の「曳きだんじり」が神社に戻る頃ではと、再び車を走らせ見妙宮へ。
ちょうど、だんじりは神社の手前に差し掛かったところで、急ぎ車を停め、カメラ片手にダッシュ・・・・。

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鳥居の横を通り抜け、会館の建物の奥が妙見宮の境内。

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ゆるい坂を下り境内へ入ったところで、午前の部は終了。
境内には、御神輿が拝殿の前に据え置かれ、たくさんの幟旗が立てれていました。

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午後2時から神事がおこなわれ、その後で餅まき。そして、再び町内を曳行する予定だとか・・・・。
「餅まき」の誘惑に苛まれながらも、ここで沈没する訳にもいかず、池内をあとに。

このあと、下加茂の加茂神社の宮入り見物のため再び下加茂を訪れるのですが、その前に一台の「布団だんじり」を見学。

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そしてこの続きは、次回の『だんじり通信』へと続いていくのであります。
では次回も、淡路に「曳きだんじり」を求めて、淡路島だんじり紀行をお楽しみに・・・・!

では、さいなら・・・・。
信濃屋お半だんじり通信
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