先日見ることができなかった、洲本市大野の『芸だんじり』・・・・
どもぉー、だん馬鹿です

いよいよ、ゴールデンウイーク。
とはいうものの、私は例年同様休むわけにもいかず、取材・撮影に東奔西走・・・・辛。
家に帰れば、眠い目を擦りながら『だんじり通信』の更新がお待ちかね。
ここ何年間、こんなゴールデンウイークを過ごしている私 だん馬鹿さんなのです。
さて、今年は前々回の「だん通」まで二度に渡ってお届した『淡路島だんじり紀行 第二弾』
で紹介できなかった、洲本市大野の『曳きだんじり』のことを書こうと思います。
4月14日(日)に淡路島を訪れた時には、町内の白髭神社には人っ子一人見当たらず、神社前の地車小屋も戸が閉められたまま。
小屋の扉には、4月21日(日)が春まつりであることを伝えるビラが1枚貼られていました。
その次の週、4月21日・22日(日・月)は、淡路市多賀の伊弉諾神宮の祭礼。
その日は、岸和田市中北町と富田林市新堂の修理完成入魂式。
伊弉諾神宮へは、22日(月)に行こうかと思っていましたが、大野の春まつりが21(日)ならば、21日に行く方がBEST!
中北町の方は、8時頃から2時間ほどの曳行と聞いていましたので、そちらだけは私自ら足を運び、新堂の入魂式は弊社社長に撮影を依頼し、中北町の撮影を終えるやいなや、淡路島へ車を走らせる強行軍。
岸和田から阪神高速、第二神明、神戸淡路鳴門自動車道を通り、所用1時間45分余りで洲本市大野に無事到着。
これも、明石海峡大橋があるがゆえの成せるわざ・・・・。

14日に訪れた時とは大違い、神社境内は結構な賑わい。
拝殿の前には、御神輿と唐破風屋根の太鼓台が据え置かれていました。

お目当ての大野の『曳きだんじり』は、鳥居をくぐった左手に飾り付けられ置かれていました。

初めて見る大野の『曳きだんじり』・・・・。
思いのほか巨大で、やはり小屋根が前、大屋根が後の淡路独特の形態。
大屋根下は、二層構造で障子がはめ込まれています。

彫物は、懸魚と屋根の軒下の欄間くらいで、我々が良く目にする地車と比べればいささか簡素なもの。

だんじりの前部は引き出し式の舞台に細工されているため、淡路島のだんじりに精通している方からは『淡路洲本型 芸だんじり』と呼びかわされているよう。

おそらく往古には、町の辻辻などで俄芸や子供歌舞伎などが演じられていたのでしょう・・・・。
たまたま目があった方に、お話しを伺いましたが、いつ頃からあるのかも御存知ないようで、老朽化していることもあり、現在は町内を曳いて廻ることはおこなわれておらず、例年の春まつりには、地車小屋から神社の境内まで数十メートル移動させるだけで、朝から夕方まで停め置いているだけだとか・・・・。

春まつりには、太鼓の演奏や抽選会、餅まきなどの催しがおこなわれているそうで、多くの町民の方が訪れていました。

曳行風景を見れるかと思い訪れてみましたが、少々残念な気持ちを胸に、いつの日か笑顔いっぱいの多くの子供らに曳かれたこの『曳きだんじり』の姿を目にすることができることを祈念しながら、大野の白髭神社をあとにしました。
では、今日はこのへんで失礼します・・・・(ペコっ)。
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