茶屋のだんぢり漫遊録

目次

『淡路島だんじり紀行』第三弾、伊弉諾神宮編の後編・・・・

どもぉー、だん馬鹿ですパー

今年のGWは、いかがお過ごしでしたでしょうか?
私は、例年のように地車三昧。
連日の撮影で、少々つらいものもありますが、それはそれで・・・・。
連休最終日の昨日5月6日(月)も、午前中に泉佐野市長滝東之番の修理完成入魂式へ。

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昨晩は神戸での撮影を終え、友人と遅い夕食を済ませ、帰宅したのは午前2時30分。
昨日は朝7時に起床し長滝へ・・・・。
さすがの私も、寄る年波と撮影疲れ、連日の睡眠不足のためか、帰宅してから昼食の後はバタンキューの爆睡モード。
気が付けば、午後6時30分。、この『だん通』を更新するつもりにしていたので、眠い目をこすりながら執筆開始。
さて、いかが相成りますことやら、今宵も『だん通』の始まりです・・・・。

前回は、去る4月21日(日)におこなわれた、兵庫県淡路島は淡路市多賀に鎮座する伊弉諾神宮の祭礼での郡家 浜里組の2台の『曳きだんじり』の宮入りの模様をお届しました。

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なんと言っても注目なのが、高石市取石地区 大園から『岸和田型』地車を譲り受けて初めての祭礼を迎えた里組の曳行。

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宮入り時の拝殿前での「練りまわし」は、境内を大きく一周しただけのあっけないものでしたが、さて宮出での「練りまわし」は・・・・?
今日は前回に引き続き、『淡路島だんじり紀行』第三弾、伊弉諾神宮編の後編。
8台の『布団だんじり』と、浜と里組の2台の『曳きだんじり』の宮出。

午後3時をまわり、8台の『布団だんじり』から順次宮出しの開始。
トップは、大町上からスタート。

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宮入り時と同様に、拝殿前で『だんじり唄』を声高らかに唄い上げ、練りをおこない宮出。

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しかし、大町上、次の大町下・下河合の3台の『布団だんじり』は担がれることなく、台車に載せられたままで、数回まわされただけで、境内を後に・・・・。

4番目の井手の『布団だんじり』は、担がれたものの、他町の人の手を借りて担がれました。

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今日、私の住む泉州地域はもちろんのこと、近畿一円、太鼓台であろうが、だんじりであろうが、担ぎ手・曳き手の不足・減少は顕著。
在住町民だけで賄えているところなど、皆無と言っても過言ではないでしょう。
ここ、淡路島での現状を垣間見たような気がしました。

その次の中村の『布団だんじり』もまた、担がれることなく宮出。

さて、次に登場したのは、一台の『曳きだんじり』。
それも、浜や里組のものではなく、別のだんじり。
昨年まで里組で曳かれていたもの(現在は伊弉諾神宮で保存中)かと思いきや、これがサプライズ・・・・。

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なんと、近年、その存在が噂されていた、伊弉諾神宮で保管されていた同神社の西側の集落である上条の『津名型』曳きだんじり

永年、老朽化・曳き手不足で、曳行されないまま町内の地車小屋に保管されていましたが、数年前に町内の寺院の整備に伴い、小屋が取り壊され、現在は伊弉諾神宮が保有し、修理・保存していたもの。

聞くところによると、およそ50年ぶりに曳き出されたのだとか・・・・!?

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大木の方々の手を借りて、大木の『布団だんじり』と二台そろって、拝殿の前に並べられました。

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そろって、『だんじり唄』の奉納がおこなわれたあと、両町の方々で大木の『布団だんじり』を練りまわし、宮出。

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そして、あとを追うように、この『曳きだんじり』も宮出しされました。

続いて、北山、撫の『布団だんじり』が宮出。

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北山は担ぎ手も多く、勇壮に練りまわし。

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方や、は担がれずに、台車でゴォーロゴロ・・・・。

続くは、浜の「一宮丸」
こちらは、宮入り時と同様に、境内を縦横無尽に練りまわし、右へ左のゆっさゆさ・・・・。

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またまた、転覆寸前になりながらも、無事「練り」を終えました。

いよいよ殿(しんがり)は、里組のだんじり。
先程の宮入り時とは一転、境内を・・・、となるかと思えども、そうは先代とは勝手も違い、縦横無尽にとはいきません。

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境内に植えられた松の木をまわり、境内を走りますが、曳き手の少なさもあり、スピード感はありません・・・・(無念)。

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しかし、楼門の脇から出る時は、この地車ならではの「やりまわし」で・・・・。

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「あわやテントに・・・!」という場面んもありましたが、二度目は難なくクリアし、境内をあとにしました。

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伊弉諾神宮の祭礼は翌22日(月)もおこなわれ、同様に宮入りがおこなわれました。
翌日取材に訪れた当サイト撮影部隊隊長の話では、宮出の後の夕方からの町内曳行では、少ない曳き手にもかかわらず、スピード感溢れるなかなかの「やりまわし」を披露していたとのことでした。

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新たに、形態の違う地車を購入し初めての祭礼。
これからしばらくは、試行錯誤の連続かも知れませんが、祭りに対する思い入れは相当なもの。
里組の曳行スタイルを、築きあげてくれることを願って止みません。
来年は、宮入りだけではなく、町内曳行も見に行こうかと思う、だん馬鹿さんなのであります。

では、今日はこのへんで失礼します・・・・(ペコっ)。


信濃屋お半だんじり通信
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