紙屋町修理完成入魂式、鮮やかなえんじ色のハッピがリボンのように・・・・
どもぉー、だん馬鹿です

今日、木曜日は我がモバイルテレビジョン(株)の定例会議。
この前の日曜日に当サイトのNewコンテンツとして登場した『地車撮って出し』についての反省点や今後の予定などを打ち合わせ。
多くのユーザーの皆様には、「モバイルさんもやればできるやん!」とのお言葉も頂戴いたしておりますが、残念ながら一部の端末でご覧いただけない原因不明のトラブルが発生し、一部のユーザーの皆様にはご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
原因の解明とともに、今後も多くのユーザーの皆様に楽しんでいただけるサイトづくりに励んで参りますので、より一層のご愛顧のほどお願い申し上げます。
さて、『地車撮って出し』で速報として配信しました、岸和田市紙屋町の修理完成入魂式の模様は、近日中に動画・写真で改めてアップされますので、こちらもどうぞお楽しみに!!
でも、それまで待ちきれない方々のために、今日はこの「だん通」でも紙屋町入魂式の様子をご紹介しちゃいましょう!
紙屋町の地車は、平成3年に新調された大屋根「切妻造り」の『岸和田型』地車。
製作大工は、同じ浜地区は中之濱町の《天野工務店》天野藤一、行雄の親子。
彫物は、当時第一線で活躍していた淡路の松田正幸をはじめ、岸和田の木下賢治、井波の中山慶春などの手によるもの。

屋根を飾る鬼板の獅噛み、題材こそ違え、天保12に製作された先代と同形の懸魚はこの地車の特徴のひとつ。

勇壮・豪快さを競う、荒々しくも華麗な「やりまわし」主体の曳行のため、これまでにも大なり小なり修理がおこなわれていますが、昨年の祭礼時の「やりまわし」でのアクシデントもあり、今回解体大修理がおこなわれました。
修理を行ったのは、同じ岸和田市の《植山工務店》。
新調以来、同工務店で修理が行われるのはこれが初めて。
同工務店の脇棟梁 七野徳重 匠が、紙屋町出身ということもあり、《植山工務店》において修理されることになったのでしょう。
今回の修理は、本体の洗い・締め直し、彫物の欠け付け、四本柱・虹梁・妻台の交換、大屋根葺地の交換など屋根廻りの修理など、大規模なもの。
昨今、地車新調入魂式や昇魂式、大規模な修理以外での入魂式・お披露目曳行の曳行許可が出ないといわれる岸和田市内において、修理に伴う入魂式で、こなから坂を上り、岸城神社へ宮入りが行われるのも久しぶりのこと。
私の記憶が正しければ、平成18年7月9日に行われた同市中之濱町の修理完成に伴うお披露目曳行が最後であったように思うのですが、間違ってたらゴメンなちゃい・・・・。
さてさて、入魂式当日は、修理が行われた《植山工務店》か曳行にて町内へ搬入とのことで、私 だん馬鹿さんは午前3時30分に起床し、一路岸和田へ。
こなから坂の上の駐車場に車を停め、折り畳み自転車で《植山工務店》に着いたのが午前4時40分。
早くも工務店の周辺には、紙屋町地車の登場を今か今かと待ち構える多数の地車ファンの姿が・・・・。

午前5時過ぎ、えんじ色のハッピを身にまとった紙屋町の方々が隊列を組むかのように工務店に到着。

紙屋町の方々をはじめ、多くのファンが見守る中、午前5時25分、作業場のシャッターがゆっくりと開けられ、見違えるように綺麗になった紙屋町の地車が姿を現しました。

修理を終えた地車は植山工務店作業場の中央に置かれ、大工方の手により屋根の四隅が御神酒で清められ、続いて町会役員の方の挨拶、そして修理完成を祝い御神酒で乾杯・・・・。


5時35分、植山工務店から引き渡しを受け、いよいよ自町へ向け曳行開始。

曳き綱が伸ばされ、綱を持つ少年団や青年団の顔からは満面の笑み。中には、昨年の祭礼以来の曳行のためか、少々顔をこわばらせ緊張した青年も・・・・。

植山工務店横の細い道を、鉦・太鼓の音高らかに、ゆっくりと地車は進んで行きます。

ふと、地車の前部、お立ち台の上を見れば、今回の修理の労をねぎらう町の方々の配慮なのでしょう、植山工務店の脇棟梁 七野徳重 匠の姿が・・・・。
匠もいささか緊張気味・・・・? 自町地車の修理ということもあり、意気込みもさることながら、プレッシャーも相当なものだったことでしょう。

地車は、狭い交差点で向きを変え、表通りへ・・・・。
私は、自転車で塔原線のコンビニの角へと先回り・・・・。

しばらくして、交渉係を先頭に、紙屋町の地車が姿を現しました。

ここで、修理完成後、初めての「やりまわし」。
この地車がこの交差点で「やりまわし」をおこなうのも、これが初めてかと・・・・。

多くのファンが見守る中、豪快な「やりまわし」を難なく決め、紙屋町の地車は塔原線を浜方向へ。

堺町交差点の歩道橋から眺めれば、鮮やかなえんじ色のハッピが、地車を中心に、一筋のリボンのように。

まさに、絶景かな、絶景かな・・・・。

その後、船津橋交差点を左に曲がり、無事自町に到着。
いよいよこの後は、こなから坂を上がり、岸和田城城内から、岸城神社へ宮入りし神事。
そして、お披露目曳行へと続くのですが、この模様は、次回土曜日の『だんじり通信』でのお楽しみ・・・・。
ほな今日はこのへんで失礼します・・・・(ペコっ)。
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