紙屋町修理完成入魂式、紅白の吹き散り風になびかせて・・・・
どもぉー、だん馬鹿です

前回は、岸和田市紙屋町の入魂式の前半、植山工務店から町内への曳行による搬入の様子を書いてみました。
『紙屋町修理完成入魂式、鮮やかなえんじ色のハッピがリボンのように・・・・』なんて、我ながらなかなかのタイトル・・・・。
そして、今日は『紙屋町修理完成入魂式、紅白の吹き散り風になびかせて・・・・』、おぉーっ、これまた粋な題名などと思いながら、紙屋町入魂式の後半をお届けしましょう。
植山工務店から曳行し、一旦帰町した地車は、ほどなく神事がおこなわれる岸城神社へ向けて曳行開始。
疎開道を大手町交差点で曲がり、いよいよ「こなから坂」の下へ・・・・。
この坂を上るのも、祭礼の宮入り時、それも年に一回きり。
私は坂の上で、カメラを構え、その瞬間を今か今かと待ち構えていました。

午前6時27分、纏を先頭にえんじ色のハッピに身を包んだ者たちがこなから坂を上がってきました。

纏が岸和田城天守閣の方へと向きを変えたところで、歓声が沸きあがり、綱を持つ少年団・青年団が駆け上がってきます。
その向こうに紙屋町の地車が見えてきました。

ほどなくして、こなから坂を上り切ったところで豪快な「やりまわし」を披露。

紅白の吹き散りを風になびかせながら、地車は天守閣の方へと駆け抜けて行きました。

紙屋町の地車は、お城の濠をぐるっとまわり、神事がおこなわれる岸城神社の大鳥居の前に地車は据え置かれました。


無事、こなから坂を上り終え、綱を持つ者たち、大工方、前テコ、後テコ、地車にたずさわる全ての者たちが安堵の表情・・・・。

宮入りを見届けた私は、次なる撮影ポイント 城見橋交差点でしばし待機・・・・。

午前7時をまわり、神事を終えた紙屋町の地車は、纏を先頭に城見橋交差点に姿を現しました。
ここからが、いよいよお披露目曳行。
この、城見橋交差点の下り勾配の「やりまわし」も、祭礼時の宮出(宮下がり)時以外は見ることのできない、レアなポイント。

下り勾配であるがゆえ、地車の操作もしにくく、大回りになることもしばしば・・・・。

さほど大きく膨らむこともなく、この難所もクリアし、いよいよ次は船津橋(大北町交差点)、カンカン場での「やりまわし」・・・・。
カンカン場では、我が社社長がカメラを構え、待っているはず・・・・。

祭礼時を彷彿させるほど多くの観衆が見守る中、全速旋回!

豪快な「やりまわし」に、怒涛のような歓声が沸きあがっていたのだとか・・・・。
我が社長もなかなかのポジションで見事激写・・・・(パチパチ!)
そして、一番の難所である貝源を一気に駆け抜け、私の待ち構える欄干橋の交差点でも見事な「やりまわし)を披露。

予定では、そのまま帰町して浜地区を曳行とのことでしたが、再度、カンカン場、貝源、欄干橋とショートコースをさらに一周。

私の待ち構えていた欄干橋では、警備の年番さんから「もう一周行けよ!」とジョークも飛び出すほど。

その後、大北町交差点を曲がり、地元浜地区をしばし曳行。

中之濱町、大北町、中町などが、地車小屋から自慢の地車を出し、紙屋町のお披露目曳行に華を添えていました。

午前8時、紙屋町の地車は地車小屋前の路地に止められ、入魂式・お披露目曳行は無事終了。

地車の前では、修理の完成を祝い、鏡開きもおこなわれました。
勇壮さ、華麗さ、豪快さ、そして「やりまわし」の速さを競うがうえ、事故やアクシデントが多発している泉州地域の地車曳行。
今回の紙屋町の修理完成に伴う入魂式も、そんなところに端を発しているのかもしれません。
町のシンボル・宝物として、無事安全に曳行されますことを祈念しながら、岸和田をあとにしました。
ほな、今日はこのへんで失礼します・・・・(ペコっ)。
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