太子町の夏祭り。宵宮恒例、役場駐車場での練り合わせ・・・・
どもぉー、だん馬鹿です!
連日の猛暑から一転、今日はムシムシしているものの今にも雨が降り出しそうな曇天。
その分過ごしやすいのですが、山口・島根の両県では昨日の記録的な集中豪雨で、大きな被害が・・・・。
今日も、西日本から東北にかけ大雨に対する警戒が必要との天気予報。
私たちもこの季節、あちらこちらでおこなわれる地車の曳行風景を撮影に出かけるのですが、一番心配なのが夕立やゲリラ豪雨。
突然の雨に、撮影機材の雨対策もできず、機材故障なんてことも・・・・。
連日の撮影計画にも影響するため、雨ほど怖いものは無し。
夏のだんじりシーズンは、早くも終盤戦。
雨の降らない涼しい夏を願うのみ・・・・。
ほな、今日の「だんじり通信」の始まりでおます・・・・。
昨日・一昨日と、大阪府南河内郡 太子町の科長神社では、夏祭りがおこなわれました。
日本最古の国道と言われる「竹内街道」が町内を通る、歴史あふれる太子町。
科長神社氏地から、東條・後屋・永田・大道・西町の5台の地車が勇壮華麗に曳行されています。
その見どころのひとつが、本宮の日曜日の午前中におこなわれる宮入り。
今年も、昨日7月28日(日)におこなわれたのですが、私 だん馬鹿さんは予期せぬことに巻き込まれ、見に行くことができず・・・・(辛)。
そんなこともあろうかと、宵宮の27日(土)夜に太子町役場の駐車でおこなわれる「練り合わせ」を見に行ってきました。
多くの見物人が待ち構える中、午後6時に永田の地車が会場となる駐車場に到着。

そのあとを後屋・東條の2台の『船型』地車が順次到着。


お次は、現存最古 文化4年(1807)に製作された大道の地車が到着。

そしてしんがりは、西町の地車。

それぞれ、所定の場所に据え置かれ、セレモニーの始まるのを待つばかり。


会場には、太子町の観光親善大使を努めるユルキャラの「たいしくん」が登場。

おもむろに、私も「たいしくん」と記念撮影・・・・(笑)。

太子町長らの挨拶などがおこなわれ、くす玉が割られ、永田の地車を舞台代わりに青年団による『にわか』も披露されました。

セレモニー・「にわか」の披露が終わり、いよいよ「練りまわし(おたおた)」の開始。
トップバッターは、後屋の「船だんじり」。

あたりは薄暗くなり、「水色」を基調とした衣装、屋根から撒かれる紙吹雪もライトに照らされ色鮮やか・・・・。
二番手は、これまた『船型』の東條のだんじり。

二台ともに、船首・船尾を勇壮に差し上げ、「船だんじり」とは思えないほどの「練りまわし」。
三番手は、西町のだんじり。

青年団・レディースは赤、OB会は紫が基調。
紅の紙吹雪が風に舞い、こちらもまた幻想的・・・・。
四番手は、現存最古の大道のだんじり。
こちらは、子供から大人まで、入り乱れての練りまわし。

だんじりの周りでは、子供も大人も踊る踊る。
ハッピの裾に染められた稲穂の柄は、風にそよぎ揺れているよう。
まさに、五穀豊穣を願う、夏祭りの様相そのもの・・・・。
最後を務めるのは、永田のだんじり。
この地車は、太子町唯一の『岸和田型』地車であるものの、「担い棒(肩背棒)」が取り付けられ、『上だんじり』仕様。

圧巻だったのが、地車の『担ぎ上げ』。
大阪市福島区 海老江や生野区 猪飼野などでおこなわれるのと同様に、地車そのものを宙に浮かす離れ業・・・・(写真ではわかりづらいのが残念)。
五町の地車が、それぞれ趣向を凝らしての「練りまわし」。

全ての地車が「練りまわし」を終え、会場を後にしたのは午後9時前。
宵宮の夜、地車囃子の音、曳き唄が遅くまで、太子の山々に木魂していました。
なお、太子町立竹内街道歴史資料館では、9月1日(日)まで、『科長神社の夏祭り ~曳航される唯一の船だんじり~』展と題した展示がおこなわれています。
会館時間は、午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
※休館日は毎週月・火曜日・祝日の翌日。
入館料は、一般200円、高校生・大学生100円、小・中学生50円。
祭りとだんじりの紹介をとおして、地域に伝えられた歴史にスポットをあてた展示。
興味のある方は、訪れてみてはいかがでしょうか・・・・。
ほな今日はこのへんで、失礼します・・・・(ペコっ)。
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