茶屋のだんぢり漫遊録

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廃絶・売却地車の遺物消失に憤りを感じながら・・・・

どもぉー、だん馬鹿です!

11月も今日が最後。
今年も早いもので、一ケ月を残すのみ。

昨日は震えるような寒さだったにもかかわらず、今日は気温も上がり、絶好の行楽日和。
紅葉見物に行楽地へ出かけられた方も多かったのでは・・・?

今年のだんじり祭シーズンが幕を下ろし、早くも一ケ月。
その間も、毎週末のように地車関連行事にイベントなど、はたまた地車の研究を兼ねた取材などで、あちらこちらへ右往左往。

今日も朝から、大阪府北河内地域の某市某所へ極秘取材。
そのうちに、この『だんじり通信』で紹介することもあろうかと思いますので、しばし御猶予のほどを・・・・。

さて、その帰り道に東大阪市池之端町に鎮座する春日神社に立ち寄って来ました。

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目的は、先日、社寺・地車彫刻研究の大先輩である大東市在住のN氏のブログ《彫物名鑑 小松堂》に出ていた、元 池之端の地車の懸魚を実際にこの目で確かめるため。

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N氏のブログには、昭和25年のジェーン台風で地車小屋が倒れ、地車はそのまま売却され、残された彫物が春日神社の境内の建物に付いているとのこと。

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しかし、山肌の長い参道の石段を上り、境内の社殿・建物などのあちらこちらを探せども探せども、「鷲に猿」の懸魚は見当たりません。

N氏に電話で連絡を取り、聞いてみれば、「彫物は数点残されていたが、今はない」て書いてたやろと、そっけない言葉・・・・。

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「あちゃ-、残念無念」、もっと注意深く読んでおけばよかったと、思うことしばし・・・。
そして、「おそらく心もとない者が盗み去ったに違いない」との疑念とともに、腹立たしさがこみ上げてきました。

単なるイタズラなのか、悪意ある地車彫刻収集家の仕業、はたまた小銭稼ぎの売却目的なのか、それを特定することはできませんが、地車彫刻を愛する者にとっては、許せない所業・・・・。

これまで、あちらこちらの神社などで、廃絶・解体された地車の彫物を目にしたことがあります。
しかし、持ち去られたという話も、またよく耳にします。

村民の思い出の詰まった地車の遺物だけに、その地の村人が目にすることのできる神社に奉納されたりするのでしょうが、村民ならずとも、我々地車彫刻を愛する者とて憤りを感じます。

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神様の見ている前での悪行、神をも恐れぬ所業に、「天罰よ下れ!」と叫びたい気持ち・・・・。

往古には、隣村の善根寺の地車と一緒に曳行し、現 善根寺の地車よりも大きかったとか。
今はなき池之端の地車に、わずかながら触れるチャンスを失った寂しさを感じつつ、春日神社をあとにしました。

ほな、今日はこのへんで失礼します・・・・(ペコっ)。

信濃屋お半だんじり通信
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