大盛況のうちに、『南河内地車博覧会・だんぱく』は幕を下ろし・・・・
どもぉー、だん馬鹿です!
だんじり祭オフシーズンのこの季節、南河内地域のだんじり祭と並ぶ晩秋の風物詩と云われていたのが、私も設立当初から加わっている南河内地車愛好会《河秋会》が全面バックアップする形でおこなわれてきた『南河内の祭り展』。
その『祭り展』も、昨年の夏ごろに『南河内の祭り展 Final 』として平成24年限りで幕を下ろすことが決定され、惜しまれながらも15年の歴史の幕を閉じました。
南河内地域の地車祭礼文化を再認識してもらおうとおこなってきたこのイベントも、回を重ねるごとに、私の友人・知人からは、「マンネリ化はよろしくない・・・」とか、「だんじり来ぇ~へんし・・・」とか、辛口な意見も浮上。
その反面、多くの来場者の方々からは、「本当に終わりなの?」、「カレンダーは?、DVDは?」などと、存続を求める声も多く、我々《河秋会》会員にとっても、嬉しい限り・・・・。
イベント・展示などの内容はともかくとして、地車・祭り好きの方々の交流の場でもあり、『南河内の伝統文化の継承』という点からもこの火を絶やしてはいけないとの結論に達し、今年は名を新たに『南河内地車博覧会(みなみかわちだんじりはくらんかい)』、通称『だんぱく』として、開催することが決定!
そして去る12月1日(日)に、記念すべき『だんぱく』が、場所も同じ富田林市桜ケ丘町のすばるホールでおこなわれました。

残念ながら今年も「ほんまもんの地車の登場」はありませんでしたが、恒例の各地区の祭り関係物の展示、今年の祭礼・奉納仁輪伽(にわか)のビデオ上映、本仁輪伽の実演に曳き唄の公演、ビンゴ大会などがおこなわれ、多くの来場者で賑わっていました。

一日だけの開催で来場者の減少も懸念されていましたが、来場者数も5,500人を超えたとか越えなかったとか、まずまずの盛況ぶり・・・・。
実際に来場者数を数えていたカウンターは、なぜか太鼓の展示に来られていた当サイト『太鼓Q&A』でおなじみの石川県白山市の《浅野太鼓》の社長さんの荷物に紛れ込み、北陸まで遠征中・・・・(一昨日、社長と二人で電話で大笑い)。

私自身、各町の展示に関しては少々スケールダウン、物足りなさを感じましたが、これも開催が一日だけなら仕方のないことなのかも・・・・?

しかし、これまで一日一人の彫物師さんがおこなっていた実演は、4人の彫物師さんが登場したこともあり、所狭しの大盛況ぶり。

今年発足された『岸和田木彫会』からは、《木下彫刻工芸》木下健司 師、《木彫前田》前田暁彦 師のお二人が初登場!

そして、以前にも実演していただいた、この『だんじり通信 eo SE』でもおなじみの《木彫山本》山本仲伸 師、これまた初登場の《木彫高濱》高濱輝夫 師もその盛況ぶりに驚かれた様子。

「これだけ大人数の前での実演となると少々やりにくいけど、その分、力も入るわぁ~」と、木下健司師 談。

「4人やったら、もっと目立たな! 来年はバンバン、派手に荒たたこかな」と、山本仲伸師・・・・。
食い入るように見つめる人、熱心に質問する人、朝から実演終了まで彫り物師さんの所を行ったり来たり、「まだでけへんかいなぁー」と彫物師さんに呟いた子供もいたんだとか・・・・(笑)。
4人の親方が、同じ会場・同じ室内でノミを振るい実演するのは、地車史上初の快挙!!
私も、その盛況さに、彫物屋さんまで足を運んだ甲斐があったというもの。
また、来年もよろしくお願いしますねぇー!
また、今夏に設立された『関西地車製作事業協同組合』に加盟する池内工務店・大下工務店・吉為工務店・隆匠の4人の親方らが勢ぞろいし、地車の新調・修理の相談や地車製作についての質問もおこなわれました。

某親方に聞けば、相談に来られた方も多かったようで、実際に仕事の発注まであったよう。
南河内地域では、曳行時の破損・損傷はほとんどないものの、、毎年の「横シャクリ」や長年の曳行でガタが出てきている地車もあり、町の方とてそのメンテナンスが重要な課題。
一度修理をすれば、向こう20~30年は手つかずの状態。
その間に世話する方も変わり、なかなか工務店に相談に訪れる機会もままならないとなれば、出張相談も双方にとってはエエ機会なのかも・・・・。
ただ、親方たちとて、相談に来る人がいなければ少々手持無沙汰な様子。
中には、私を見つけるやいなや、「エエ暇つぶしの奴が来たな」とばかりに、あることないこと突っ込みをかます親方も・・・・(誰とは言いませんが・・・・笑)。
来年は、大工さんたちの実演もおもしろいかも・・・・。
親方対抗、その薄さを競う、「鉋(かんな)掛け合戦」でも企画しよかな。
まぁー、その節はよろしくお願いします!!
何はともあれ、盛りだくさんな内容で盛況のうちに終わった『南河内地車博覧会・だんぱく』。
来年も開催するのかしないのか、それは今後の《河秋会》の会合で決定されることでしょう。
機会があれば、また『だんぱく』でお逢いしましょう!
ほな、今日はこのへんで・・・・(ペコっ)。
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