一枚の写真から・・・・
どもぉー、だん馬鹿です!
数日前、友人のP君に某町地車の彫物写真の提供を依頼しました。
彼は15年ほど前から《地車祭礼連絡協議会》を名乗り、地道にコツコツと地車・地車彫刻などの研究をおこなっている私の仲間の一人。
「他にもおもろい写真があったら、一緒にCDに入れといてねぇー」と言っておいたら、一枚の面白い写真が入っていました。
『骨董屋 むさし堂 広島』と記されたファイルを開いてみると、そこに写っていたのは、たくさんの彫物がたくさん取り付けられた怪しげな建物でした。

二階の壁には、地車の見送り三枚板と思しきものもあり、ちょっとびっくり・・・・。
彼が広島に行ってきたような話も聞いていないので、誰かのブログにでもアップされているものかもと、インターネットで調べてみると、広島県在住の方が書かれている『街の風景』と題されたブログに同じ写真がアップされていました。

「気になる建物・むさし堂」と題して2006年7月にアップされた記事で、そこには他に2枚の写真がありました。

その骨董屋さんは、広島市中区宝町8‐11にあるらしく、この方のブログの他にも何人かの方が話題にされており、広島市内でも話題に上る建物なのかも知れません。
骨董屋さんだけに、建て替えのため取り壊された社寺などの彫物や部材を入手され、それを利用し骨董店らしい店構えに作り上げられたのでしょう。
それにしても、二階の窓の両側の彫物は、見送り三枚板に見えてしかたなく、一度現地で見てみたいものだと思いました。
前回の『だん通』でも、解体された地車の彫物が額装され、神社に奉納されていることを書きましたが、往古に解体された地車の彫物と思しきものを取り付けた神社や民家などを目にすることがたまにあります。

解体された地車の彫刻・修理時に取り換えられた古い彫物をその町で大切に保管されていたり、それを譲り受けて地車に取り付けているところも存在します。
また、それを譲り受けてコレクションにしている方も多く存在しているようです。

今から10年くらい前のことだったでしょうか、とある友人から住吉大社の近辺で彫物がたくさん取り付けられた民家があると聞き、P君をはじめ友人ら数名で探し回ったことがありました。
彼の地車大工《住吉大佐》の御膝元だけに、「ひょっとしたら、地車彫刻か?」と胸ときめかせ探し回ったのが昨日のことのよう。
残念ながら解体されてしまっていたのか、未だに見つけ出せずにいますが、その建物も「こんなんやったんかなぁー」と思うことしばし・・・・。
P君からもらった一枚の写真がきっかけで、忘れ去っていた記憶が頭をもたげてきました。
近々、住吉で文化活動をおこなわれている方々とお会いする機会がありそうなので、この件について一度聞いてみようと思いながら、今日の『だん通』はこのへんでオシマイ。
おそらく、このサイトをご覧いただいているなんてことはないと思いますが、写真を拝借しました広島在住の方、ありがとうございました。
では、今日はこれで失礼します・・・・(ペコっ)。
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