だん通でもお馴染み、あの彫物師さんの作品を見に行ってきたどぉー!
どもぉー、だん馬鹿です!
先週の木曜・金曜は、私の住む堺市内でも雪が舞うほどの寒さ。
特に、金曜日の夜に降った雪は、見る見る間に一面の銀世界。
堺市内での積雪は、南部では珍しくはないものの、年に数回あるかないか。
先週末は、全国的に寒波と積雪で交通機関は大パニックだったよう。
早朝・深夜に車で出掛けられる方は、積雪がなくても、路面の凍結にはくれぐれも御注意のほどを・・・・!
前回の『だん通』では、数多くの地車彫刻にその名を残す彫物師 玉井行陽の手による岸和田市池尻町の久米田寺境内にある観音堂の蟇股と木鼻の彫刻を紹介しました。

さて、この久米田寺には、当世、地車彫刻で大活躍中の彫物師さんが刻んだ彫刻が、境内にある塔頭(大きな寺のいわば寺内寺院)のひとつに施されているのです。
その彫物師さんとは、この『だん通』にもチョコチョコ登場してくれる、少々強面の親方。
そう、あの《木彫山本》山本仲伸 師、その人であります。

久米田寺の境内には現在、華厳院・多門院・明王院の三つの塔頭があるのですが、久米田寺が隆盛を極めた鎌倉時代には、奈良の東大寺、京都の高山寺と並ぶ華厳教学の中心として栄え、塔頭(子院)は20余ケ寺を数え、境内地も東西5町・南北8町(1町は約110m)にも及ぶ巨大なお寺であったとか・・・・(驚)。

山本仲伸 師の作品は、その境内にある塔頭のひとつ明王院の『融通堂』に施されています。

融通堂の正面、蟇股に彫られた「龍」。

裏面には、師の刻み銘も施されています。

そして、その両脇の阿吽の「獏」も山本師の作品かと思いきや、岸和田木彫界の重鎮《木彫筒井工房》筒井 伸 師の手によるものだとか・・・・(某木彫関係者 談)。


この融通堂は近年建てかえられており、平成20年11月1日に落慶法要がおこなわれていますが、ちょうど山本仲伸 師が初めて彫物責任者となり、堺市津久野地区 中組の地車の彫物を手がけられていた平成19年に、当時、泉佐野市泉ヶ丘にあった師の工房で一心不乱に細工されていたのを思い出します。
「完成したら、一度見に行かねば・・・」と思いながらも、ほったらかし・・・・。
それから6年余りの歳月を経て、ようやく先週木曜日の昼下がり、雪の舞い散る極寒の中、見ることができました。
今や地車彫刻界で、多忙を極める人気彫物師。
この融通堂の彫物を丹精込めて作事したことへの、御利益なのかも知れませんねぇー!?
ほな、今日の『だんじり通信』は、これでオシマイ。
皆さんも是非一度、久米田寺を訪れてみてはいかがでしょうか!
では、これで失礼します・・・・(ペコっ)。
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