茶屋のだんぢり漫遊録

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今年の最初を飾る、河南町芹生谷地車の修理完成入魂式・・・・

どもぉー、だん馬鹿です!

今日は、2月23日(日)大安吉日。
18日間にわたって繰り広げられてきた冬季スポーツの祭典 ソチ冬季五輪も、いよいよ最終日。
先日までの寒さがウソの様に、今日の大阪は日差しも戻り、早春のような暖かさ。
まだ2月とはいえ、春はもうそこまでやって来ているのかも知れません。

さて、そんな春めいた陽気とともに、今日は午前中から平成26年の最初を飾る入魂式・御披露目曳行が盛大におこなわれました。

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今日、入魂式・御披露目曳行をがおこなわれたのは、南河内郡河南町 芹生谷の地車。

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昨年10月26日(土)に修理の無事完成を祈願し抜魂式がおこなわれ、岸和田市の《池内工務店》に搬入され、およそ4カ月の工期を掛け、修理がおこなわれていました。

午前8時頃に、町内の金山古墳公園の駐車場で搬送車から下ろされた地車は、大屋根を乗せるなどの最終組み立てがおこなわれ、一旦、芹生谷の会館前まで移動。
会館前で、修理完成を氏神様に奉告し、これからの安全曳行を祈願して神事・式典が厳かにおこなわれました。

そして午後からは、天高く太鼓の音轟かせ、南河内地域独特の『曳き唄』に合わせて町内およびその周辺地域をお披露目曳行されました。

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この芹生谷の地車は、明治19年に富田林の新堂大工組の流れを汲む久保新次郎により製作された『石川型』地車。
地元では、 前部に大きく張り出した勾欄・縁葛部分を舞台代わりに「にわか芝居」が演じられることから『俄だんじり』と呼ばれるもの。
彫物は、大坂の名門《小松》八代目 小松源助の手による地車。

今回の修理は、修理費の一部を「文化庁」の助成金を活用しおこなわれた文化庁の認定事業。
昨年7月に設立された《関西地車製作事業協同組合》の元、《池内工務店》池内幸一 匠の手によりおこなわれました。

そのため、組合に加盟する《大下工務店》・《隆匠》・《池内工務店》・《吉為工務店》の4人の親方らが「技」と染め抜かれた揃いのハッピに身を包み、勢ぞろい。

御披露目曳行にも、各親方や組合関係者が乗り込み、曳行されていました。

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残念ながら、私 だん馬鹿さんは、午前中に堺市内の某所地車の取材のため現地には赴く事ができませんでしたが、午後からおこなわれた御披露目曳行には、弊社の撮影スタッフが撮影に訪れ、現地からメールで送られてくる写真データを見ながらの原稿執筆。

そのため、詳しい修理内容などはわかりませんが、今年の秋祭りには現地を訪れ、装いも新たになったこの地車をじっくりと見てみようと思っています。

新調から100年以上の歳月を経ておこなわれた、名地車の大修理。
これからも町の宝物として末永く曳行されますことを願いながら、本日の『だんじり通信』はこのへんで・・・・。

芹生谷の皆さん、おめでとうございました・・・・(ペコっ)。


信濃屋お半だんじり通信
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