南河内、夏の風物詩・・・
6月末から始まった『大阪夏祭』も、『天神祭』をもって一段落。
あとは7月31日と8月1日の両日にファイナルを迎えるのみとなりました。
ご存知の通り、夏祭は何も大阪ばかりではござんせん!
東大阪や守口、八尾、柏原、茨木などでも行なわれ、それぞれの地域のだんじりが、熱い夏を演じております。
南河内郡・太子町、科長神社 の夏祭もそのひとつ・・・

今年ワタクシが足を運んだのは、『天神祭』の翌日、7月26日(土)でありました。
毎年欠かさず太子町には足を運んでいるワタクシですが、土曜日に行くのは数年振り!
太子町、土曜日の見せ場と言えばモチロン、『役場前パレード』でござんす!
この日はだいたい夕方6時ぐらいから各町のだんじりが役場前に集まって来ます。
ワタクシが到着したのは6時半をまわったぐらいで、だんじりはもう役場前の定位置に並んでおりました。

今年は西町が文化庁の助成を受けて、水引幕の復元新調を行ないました。

復元に当たったのは京都の『祭禮懸装品研究所』が下絵、配色などを担当し、本刺繍は滋賀県彦根市の『青木刺繍』が担当。

元になった水引幕は図柄が『竹林の七賢人』という、当時の中国の世相風刺の題材で、製作から160年近く経過していたという事で、今年復元新調に至りました。

6月1日(日)にお披露目を終えたその幕は、この日は使用していませんでしたが、翌日の宮入りにはお目見えするというアナウンスがされていました。
さあさあ、南河内のだんじり祭と言えば、まずはその『曳き唄』と雰囲気であります!
この日、今年最初の見せ場ということで、各町とも気合いの入ったパフォーマンスを見せてくれました!
まず最初は東條町。

1,764年~1,771年までの『明和年間』に製作されたという、大変年代物の『船型』だんじり。
イメージカラーはピンク。

次に大道町。

旧・竹之内街道に面した町で、1,807年(文化4年)の製作。
製作年代のハッキリしているだんじりの中では、現存最古のだんじり。
イメージカラーはグリーンやで~!

3番目は後屋町。

こちらも『船型』だんじりで江戸時代末期の製作。
イメージカラーはブルー。

4番目に永田町。

明治28年製作の『岸和田型』下地車。
もとは東條、後屋とともに『船型』を保有していました。
イメージカラーはイエロー。

ラストを飾るのは西町。

初めてタイトル知ってる『曳き唄』が登場しました。
水引幕の復元新調で話題ですが、だんじり本体も年代物で、1,832年(天保3年)の製作。
イメージカラーはレッド。

夏祭たけなわの大阪市内をちょっと離れて、夏にこだまする南河内の『曳き唄』は、なんとも心に浸みわたります。
今回は太子町、科長神社の夏祭、『役場前パレード』をお届けしました!

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