茶屋のだんぢり漫遊録

目次

ナニコレ珍百景!?…こんな所にだんじり!

まずはお知らせ!

当サイトにて年末より開催して参りました『お年玉キャンペーン』ですが、いよいよその締切が、明後日の12日(月祝)と迫って参りました!

ご応募された方の中から抽選で50名様に、今年の『だんじりカレンダー』ならびに、『泉州物語』一年分が当たります!

まだご応募されてない方、あと2日ですぞ!
この機会に是非ご応募いただき、賞品をゲットしちゃって下さい!



ではブログ本編・・・


姉妹サイトである『だんじりeo SE』の方にも書きましたが、お正月が終わったら次は『えべっさん』です。



年の始めはお詣り尽くし。
初詣で無病息災をお願いしたら、えべっさんでは商売繁盛をお願いしましょう!



さてさて、その『えべっさん』ですが、各地の戎神をお祀りする神社では、様々な催し物も執り行われます。

有名なところでは西宮神社の『開門神事』や、今宮戎神社の『宝恵駕(ほえかご)』行列などがありますが・・・


だんじりに目を移せば、福島区の野田恵美須神社の様に、境内にあるだんじり小屋を開けて、参拝客にだんじりを見せる所もあります。

また柏原市の黒田神社では、地元の今町のだんじりが『えべっさん』のPRも兼ねて奉納曳行をします。





しかーし!

今回ワタクシがご紹介するのは、『えべっさん』の神事ごととは直接関係のない部分ながら、『え?…こんなところにだんじりが!?』…というものをご紹介します。


じゃーん!!



ここは南海難波駅から今宮戎神社までの、線路沿いの参道なのですが…


こんな所にだんじりが展示してあります。

しかも岸和田型の『下地車』。


実はこのだんじり、『えべっさん』に奉納するものでも、イベント曳行するものでも、また展示物でもなく、れっきとした『売り物』。

ここはですね、知る人ぞ知る堺市の『浦美術館』(美術館とは言っても展示してる美術館ではなく、古美術商店なのよ)の、出店ブースの一角。



えべっさんの露店の一つとして出店してはるんです。



ブース内は様々な古美術品が並べられています。


で、それらに混じって置かれているこのだんじりも、その『浦美術館』が所有、販売している商品なのです。





元はと言えば、貝塚市・南近義地区は地蔵堂の先代だんじり。



大正14年に大工、山内安太郎により製作されただんじりで、彫師は一元林峰など。
平成14年、地蔵堂の現だんじり新調に伴い個人の手に渡り、昨年、その個人より『浦美術館』に売却されたもの。



ワタクシ、『浦美術館』の店先にこのだんじりが置かれている情報は得ておりましたが、実際にそれを見に行くまでには至ってなかったのです。

それが、よもやまさかね〜、こんな場所でそのだんじりと遭遇できるとは、思ってもいなかったわ…(笑)

このだんじりは、買い手がついてその買い手がソッコーで持ち帰らない限りは、今宮戎での『えべっさん』が終了する明日まで、この場所に据え置かれています。



小振りな岸和田型だんじりですが、金網はなく、腰廻りの彫物もじっくり見学出来ます。


あっさりながら味わい深い彫物は、『関東彫』一元林峰か、一元正か、いずれにせよ一見の価値があります。


通りがかる参拝客も、けっこう珍しそうに見つめて行く人、写真に収める人、だんじりという呼び名も知らないのか、『ほら、お神輿も置いてあるよ〜』とか言いながら通って行く人など、様々です。



まさに、ちょっとした『ナニコレ珍百景』ですな…。



ちょっと今宮戎に参拝がてら、ブラリとこのだんじりに会いに行ってみてはいかがかな?


それでは今回はここまで〜!


信濃屋お半悠遊!だんじり録
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