行ったらやっぱりご挨拶しとこう!
こちらのブログでも度々登場しますが、姉妹サイトである『だんじりeo SE』の方のブログ・・・
そちらで、『だんじり時間旅行』というタイトルで不定期連載のシリーズを始めたのですが・・・
別に何のこっちゃない、要は過去のエピソードや由来、それに歴史的な話題を掘り下げるというコンセプトです。
でもそれって、だんじりの話題を書き綴る以上は、歴史的な話題は常について回る事なんで、別に変わったことではないですよね?
なので、もしかしたらまたこちらのブログにも、『だんじり時間旅行』がモバイル版として出張してくるかも知れません。
その時は、またゆるーい感じでお付き合い下さればありがたいです~!
さて本題・・・
もう1月も終わり頃になって『えべっさん』ネタもどうかなぁ~?…とも思いますが、やっぱり足を運んだ事は記録として残しておこう!・・・て事で、書き記します。
1月11日の『残りえびす』の日でございます。
思えば今年はまぁ色んな『えべっさん』に出向いた年であります。
1月5日の午前零時に始まる、名古屋市は熱田神宮の『初えびす』に始まり…

1月6日は柏原の『七日えびす』に伴う今町のだんじり曳行…

1月9日は地元『今宮戎』にお詣りをしてから、このブログでもご紹介した『浦美術館』所有の旧・貝塚市は地蔵堂のだんじりを見ました。

ブログでご紹介した写真は、翌日また足を運んで、それ用に撮ったものなのです。
思えば年末に『やっさいほっさい』の取材でお邪魔した堺市の石津太神社も、『えべっさん』をお祀りする神社だったし、『やっさいほっさい』という神事そのものが、『えべっさん』を担いで火の中を走る神事でした。

まぁ、こんだけあちこちの『えべっさん』に足を運んだら、最後はやっぱり、ここに出向かないとなぁ・・・
とゆー訳でやって参りましたのが、こちら!

大阪市福島区の、野田恵美須神社。

だんじり好きの方ならご存知の方も多いでしょう、こちらの『宮付だんじり』は、我々だんじりファンを魅了してやまない『名地車』中の『名地車』。
こちらの神社も、主祭神が『えべっさん』とあって、お詣りの方の列は夏祭りの時以上の賑わいです。

こちら野田恵美須神社は、氏地に『大阪中央卸売市場』があり、言うなれば『中央市場』の商売繁盛を一手に引き受けておられる『えべっさん』なのであります!
正面の鳥居から境内を伺うと、この神社の名物でもある『鯛鉾』が、夏祭の時と同じ場所に据えられていました。

『えべっさん』のシンボルとも言えるこの『鯛鉾』は、夏祭よりもむしろこの3日間の方が本番かも知れませんね。
そして境内を奥に進むと?・・・
ありましたありました。

野田恵美須神社の『宮附だんじり』の小屋が開かれ、だんじりがお目見えしておりました。

いや~いつ見ても、強烈な存在感を放つ、別格のだんじりであります。
もうちょい時間が経って日没後は、だんじりも半分ぐらい前に出されて、お囃子の奉納が行われるのですが、ワタクシは明るい内にこのだんじりにお会いしたかったのです。
ご存知の方も多いと思いますが、昭和7年に、名門《絹屋》絹井楠次郎が、これぞとばかり製作したと言われる『名地車』で、彫師はご存知《井波》の川原啓秀とその一門。

その寸法、姿見、彫物ともに、当時の誰もが目を見張る程のだんじりで、それは平成の今なお色褪せることなく、初めて見た人を唸らせる『名地車』であります。
だんじり本体をぐるりと見れないのが残念ではありますが、それはまた夏祭の日のお楽しみ。
今回はあくまでご挨拶よ!

このだんじり、川原啓秀の代表作とも言える『獅噛み』もそうですが、この『えべっさん』の日やからこそ、拝んでおきたいものがあります。
それがコレ!

大屋根の車板に彫られた、『鯛を釣る戎神』です。
今年はあちこちの『えべっさん』に足を運びましたが、その『えべっさん』のお姿って、お目にかかってないことに気付き・・・

それで最後はこのだんじりに、この『鯛を釣る戎神』を拝見したくてやって来たのです。
ワタクシ、夕暮れ時にお邪魔したのですが、ちょっと雨がパラパラと落ちてきて、晴れている時より薄暗い。

お囃子でも鳴ってれば人も集まって来るのですが、まだだんじりの前を通りがかる人影もまばらです。

やがて隣の『枕太鼓』の小屋も開かれ、少しずつ足を止める人も増えてきました。

この日のワタクシはお囃子の始まる時間までは居らず、早めに退散。
本当にご挨拶だけで、また夏祭の日に、ゆっくり楽しもう思います~。

一応、今年の5日(厳密には4日の晩)から始まったワタクシの『えべっさん』通いは、これにて締めくくり。
こんだけあちこちで『商売繁盛』をお願いしたんやから、今年はあんじょう頼んまっせ~!…えべっさん!
ちゅー訳で、今回はここまで!
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