茶屋のだんぢり漫遊録

目次

久しぶりに『泉州ネタ』も行っとこう!

信濃屋です~。


この時期はどうしても『神戸ネタ』に偏りがち

なんせ今年はゴールデンウイークの祭礼本番までに、神戸の東灘区では様々な話題があり、けっこう逐一お伝えしてきましたからね!





なので今回は久しぶりに、泉州地域での話題を書いときましょう!




5月5日(火祝)


和泉市の信太・幸地区で、葛の葉町のだんじりの、修理に向けて抜魂式が行われました。





ワタクシもこの時期は5月2日から神戸に通い詰め。
前日の晩とて帰宅したのは夜中だったが・・・


そこにだんじりの出番があるなら、行くのがさだめ…(たいそうな)


午前8時に現場に着くと・・・




ちょうどだんじりがゆっくりと動き出すところ。

ナイスなタイミングやないの~!






葛の葉町は、聖神社の氏地でもありますが、町内には大きなお稲荷さん『葛の葉稲荷神社』が鎮座しています。

『恋しくば
尋ね来てみよ和泉なる
信太の森の
うらみ葛の葉・・・』


この歌は、この地にまつわる『葛の葉伝説』により残される歌で、安倍保名に助けられた白狐が、葛の葉という女性に扮して保名ところ恋仲となり、童子丸という子供を授かるが、やがて童子丸が5歳の時に正体が知れてしまい、信太の森に帰って行く際に、童子丸に宛てて残した歌です。



↑纏にもホラ!


詳しくは『Wikipedia』で検索してね!

この童子丸が、のちの安倍晴明なんですな。



さて、雑学を述べているうちにだんじりは、そのお稲荷さんの外周を廻る村道から、表通りへと出てきました。




まずは直線コースをひとっ走り!




子供さんが参加しておらず、青年団だけで曳いているので、綱が非常に短いです。





この葛の葉町のだんじりは、大正11年貝塚市の畠中が新調したもので、昭和41年岸和田市の額町が購入。



額町の現だんじり新調に伴い、平成11年に葛の葉町が購入



大工は《絹屋》絹井楠次郎、彫師は玉井行陽の作品で、現在としては小振りな部類に入りますが、均整の取れた姿見が、なかなかワタクシの好むところ。




葛の葉町に嫁いで来てから、おそらく初めての大修理となるのではないかな?

この日の曳行は町内だけを、実にあっさり1時間弱。
遣り廻しもなく、割とのんびりとして曳行でしたが、にも関わらず多くの見物人が詰めかけ、賑わいました。




町内にて抜魂式が行われた後は、工務店への搬入日まで、もうしばらく小屋でお休みです。





ワタクシは、時間もそこそこに、またまた神戸へと飛んで行きました。


たまにはこんなネタも、良いよね?




では今回はここまで~!

信濃屋お半悠遊!だんじり録
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