今年も大津神社はダブルで入魂式

先日10月4日(日)をもって、一部の地区を除き、堺市内各地区の『だんじり祭』が終了しました。

いよいよ今週末10月10日(土)・11日(日)は秋の本場所!
『泉州十月祭礼』が行われます!

それに先立ち先日の10月4日(日)は、この週末に祭礼を迎えるほとんどの地区で『試験曳き』が行われました。
とゆーことは、堺市内では祭礼本番、『泉州十月祭礼』の地域では試験曳き、大阪府の南部一帯でなんと200台近いだんじりが曳かれていた事になります。
えらいこっちゃですね!
さぁ、そんな『てんやわんや』な10月4日(日)ですが、実は朝からも『てんやわんや』な事があったんです。
泉大津市の海側・『濱八町』の地域にて、昨年に引き続いて今年も2台のだんじりの入魂式が、時間差をつけて行われました。
この日、入魂式を行なったのは出屋敷と下之町。
まずは午前8時に、出屋敷のだんじりが氏神・大津神社へ向けて出発!

出屋敷のだんじりは平成8年に新調されたもので、大工は《天野工務店》天野行雄、彫師は木下賢治・松並義孝により製作されました。

今回の修理はだんじり新調以来初めての大改修で、泉大津に居を構える《泉谷工務店》泉谷浩文 棟梁。

改修彫師は《木彫 山本》山本仲伸 師により、屋根廻り前後の懸魚一式と車板を彫り替えられたそうです。

出発しただんじりは一旦『浜街道』へと入り、大津神社へと到着。

実はこの出屋敷のだんじりの、小屋から神社までの道中を見ているだけで、泉大津の中でも、現在『濱八町』と呼ばれているこの地域が、いかに『だんじり』に根ざした土地であるか、ひしひしと感じてしまいました。

その、曳き手の醸し出すオーラというか雰囲気がね、古くからこの形式のだんじりを曳いてきた歴史を感じさせるんですよ・・・
神社に到着しただんじりはそのまま鳥居をくぐり境内へ。

入魂式の後、鳥居をバックに記念撮影。

リニューアルされただんじりの姿を写真に記録します。
と、そこへ・・・
午前9時半から同じ大津神社で入魂式を予定している下之町が、9時に町内を出発して神社の手前までやって来ました!
ダブル入魂式ならではの雰囲気が神社前に流れます。
記念撮影を終えた出屋敷のだんじりが神社を出て、神社南側の角を遣り廻しで曲がると、すぐさま下之町のだんじりが大津神社へと滑り込んできました。
先に入魂式を終えた出屋敷のだんじりはカチアイの名所と呼ばれる『ららロード』から浜街道へと入り、お披露目曳行をしながら去って行きました。

一方、こちらは大津神社の境内に据えられた下之町のだんじり。

平成19年に岸和田の《大下工務店》にて製作されただんじりで、彫師は木下賢治、川原和夫、川原正士といった面々。

こちらは大掛かりな修復ではありませんが、前後の鬼熊(獅噛み)を入れ替えたそうです。

入魂式を終えて大津神社を出発しただんじりは、出屋敷と同じように神社南側の角を遣り廻しで曲がり、田中町のだんじりがお出迎え。


『ららロード』から浜街道へと入り、町内へと戻って行きました。

この後、午後からは『濱八町』も試験曳き。
祭礼本番を一週間後に控え、各町とも気合いのこもった曳き廻しを披露していたようです。

出屋敷の皆さん、下之町の皆さん、この度はだんじり修復、おめでとうございます。
祭礼本番、頑張りましょうね!
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