今日・明日、そして次の日曜日に見れるだんじり…生野区・勝五
10月に入り、『秋祭シーズン』真っ只中です!
『堺市内各地区』のだんじり祭に始まり、『泉州十月祭礼』も終わり、次の土日はいよいよ広範囲による一斉秋祭の最後を飾る、『北河内・南河内』の多くの地区で祭礼が行われる2日間がやって来ます!

この土日を過ぎると、もう残る秋祭もわずかとなり、怒涛の『だんじりシーズン』のピークも、ようやく終わりを告げるのです。
次の土日、10月17・18日の両日は北河内、南河内を問わず、中河内になる東大阪市の六郷地区や、摂津である大阪市も城東区や鶴見区などの地域、その他あらゆる地域での秋祭が目白押しです!

地域によって、多種多様な曳行形態の祭礼が楽しめるのも次の土日ならでは。
そんな時期ではありますが・・・
ちょいと急でありますが、今日と明日、そして次の日曜日に見れるだんじりをご紹介します。
大阪市生野区・勝五のだんじりです。

実はこの写真、本日の夕方、ちょいとカメラ片手に撮影してきた写真なのであります。

そう、勝五のだんじりの氏神である『御幸森天神宮』と、お隣『弥栄神社』は、本日と明日が秋祭であります。
このように大阪市内の生野区、東成区、城東区、さらに東大阪市の布施・長瀬地区などは、夏祭と秋祭の年2回、だんじりを曳く地域であります。

これは、特に大阪市内の東側の地域が、夏祭の盛んな市街地と、秋祭がメインの旧農村地域との中間に位置していることに由来しているかも知れません。
生野区でも便宜上『北西地区』と呼ばれる鶴橋、猪飼野、勝五の地域などは、昔から夏祭がメインで土日に行われ、秋祭は平日に小規模な祭礼を行なっています。

同じように夏と秋と両方祭礼を行う地域でも、城東区の鴫野などは、秋祭の方がメインになります。
さて、この勝五のだんじり・・・
夏祭の前にゆっくり拝見させて頂いた写真があるので、ちょいとご紹介しましょう。

明治22年頃、猪飼野の大工《大熊》こと永田熊次郎により製作されだんじりで、猪飼野のだんじりを製作した『残り木』で作られたものだそうです。

元々は『勝五』という呼び名ではなく、かつては『小路村』と言い、猪飼野村の字村であったそうです。

現在、『勝山北五丁目』にあたるため、『勝五地車保存会』の呼び名から『勝五』という呼び名になっています。

三枚式の『幕だんじり』で、同じ地区の猪飼野、鶴橋も同様の形式を今に残しています。
明日10月16日(金)は、夏祭と同じように夜9時から『疎開道路』でのだんじりパレードが行われますが、パレードの集合場所は『御幸森天神宮』の前の交差点ではなく、そこから200メートルほど南の『桃谷商店街』入口前の交差点になります。

名物、猪飼野のだんじりの担ぎ上げも見られるほか、隣村でパレードには参加していない『岡』のだんじりも、夜7時に弥栄神社へ宮入りを行います。
夏祭のアンコール的なイメージもありますが、この時期こうして平日にもだんじりが曳かれている地域があります。
また10月18日(日)には、生野区の区民まつりである『生野まつり』が、ロート製薬南側の『巽公園』にて開催され、生野区に15台あるだんじりの内、13台までが参加する予定です。
ちょいとブラリと、こんな地域に足を伸ばしてみるのも乙なものではないでしょうか?
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