茶屋のだんぢり漫遊録

目次

丘の上に並び立つだんじり《前編》

当サイトユーザーの皆さま、メリークリスマス!



いよいよ新年へのカウントダウンが始まりましたね。


姉妹サイト『だんじりeo SE』のブログの方では、今年一年を振り返るシリーズが始まり、今年も色々あった『だんじり界』をおさらいしています。


こちらのブログではそういう事もなく、通常の内容で年末まで行こうと思っておりますので、両方のブログを読んでおられるユーザーので皆さまには、両方お楽しみ頂けるかと・・・



ちゅー訳で通常通り、最近あった『だんじり行事』をご紹介して参ります。




12月20日(日)・・・


前回は東大阪市・鴻池のだんじりの昇魂式の話題をお届けしましたが、その後・・・




昇魂式を行なうだんじりがあれば入魂式を行なうだんじりもあるという事で、向かいましたのは寝屋川市。


打上(上)のだんじりが、このほど文化庁が認定する『地域活性化事業』の助成を受け、『関西地車製作事業協同組合』のもと、《地車製作 隆匠》にて修復され、この日、入魂式が行われました。




ここ打上は『上(かみ)』と『下(しも)』の2台のだんじりがあり、両方とも『北河内型(讃良型)』の巨大なもの。




回修復されたのは『上』の方で、ご覧のように小屋前にて入魂式が行われていました。




ワタクシが到着した時は、ちょうど入魂式が終了した頃。

だんじり小屋はご覧の通り横並びに建てられております。




小屋の中から今回修復された『上』のだんじりを見つめているのが『下』のだんじり。





寝屋川市は旧・讃良郡、旧・茨田郡、旧・交野郡に分けられるのですが、ここ打上は寝屋川市の東の端で、『水本地区』とも呼ばれ、旧・交野郡に入ります。
すぐお隣は交野市の星田という位置関係なのですが、だんじりは『讃良型』なのです。




この地域の氏神・『高良神社』は、かなり高い丘の上にあり、市街地を走るバス通りからはだいぶ登ってきます。



神社へ向かう参道はたった1本であり、さらに『鍵曲がり』になっている角を見落とすとそこへ至れないという難しい道のり。

その参道を上がって来ると、市街地を一望できるほどの眺めが広がります。




そんな場所にある高良神社の参道に面して、この2台のだんじり小屋が並んでいます。

小屋のすぐ奥には鳥居があり、神社の境内となっています。





実はここ打上のだんじり、祭礼時には曳行されていないんだそう。



というのも、かつては神社のある丘のふもとに広がる氏子地域を曳行されていたのですが、道幅の狭い参道に後から家が建ち並んだことで、この巨大な2台のだんじりは、その参道の途中にある『鍵曲がり』の角を通れなくなったそうで・・・

ずっと神社に奉納されたような形になっています。

祭礼日にも、小屋を開けて飾り付けられるだけだそうです。


しかし、そんな寂しさを否定できない地域でありますが、現存する2台のだんじりは、これまた目を見張るほどのだんじり




では次回はこの2台のだんじりをじっくり見ていきましょう!



明日に更新ですからね~!

お楽しみに・・・





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