茶屋のだんぢり漫遊録

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かつての平野の魚棚、金の注連縄に魂宿る




今週は姉妹サイト『だんじりeo SE』の別コンテンツである『eo関西の祭り』の取材で、月曜日から毎日滋賀県へと通い詰めておりました。

それ故、こちらのブログの更新がエライ遅れてしまいましたね。

申し訳ござらぬよ。


ちょいと遅れ気味の更新を、早いトコ通常に戻しますよってに、しばらくお待ちを・・・




さて、4月3日(日)のお話をしましょう。


神戸市東灘区では、本住吉神社の新宮司襲名に伴う祝賀曳行が華々しく行われていましたが、こちら大阪市平野区でも、とある祝賀行事が執り行われておりました。




ご存知、平野区・杭全神社を氏神とする『旧・平野郷』の九町の一つ、野堂北組のだんじりが、だんじりの周囲に巡らす金の注連縄、すなわち『金綱』を新調し、そのお披露目を執り行いました。


杭全神社の境内にある山門前に据え置かれただんじり。



ここまでは決して走らず、ゆっくりゆっくり曳いて来られたそうです。



野堂北組のだんじりは平成6年に新調されただんじりで、大工は《八尾の川井》と呼ばれた《川井工務店》川井勝利。




彫師は《井波彫刻》井宮勇三、井尻翠雲。




現在は神戸市灘区に現存する先代だんじりを手本に製作されたもので、土呂幕にはかつてこの町が『魚棚』であったことを表す、鯛やヒラメなどの魚介が彫られています。





で、そのだんじりに取り付けられていた『金綱』も、新調以来20余年の間に傷みが見られるようになり、この度新調の運びとなりました。




神社にて初めて取り付けられた金綱。




これより神社を出発して、町内へと戻り、お披露目して廻るようです。





平野郷のだんじりと言えば、大阪市内でも最も激しく豪壮な曳行で知られていますが、この日の曳行は敢えて勢いをつけず、ゆっくりと、ゆっくりと行われました。




今年7月の夏祭、野堂北組は真新しくなった金綱を輝かせながら、平野郷を熱く駆け抜ける事でしょう。

野堂北組のみなさん、この度は、おめでとうございます。




今回は、あっさり・・・


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