気候的には9月と同じ?・・・磯之上町の入魂式

ヘタをすると真夏日にもなろうかという日が続いておりました今年の5月も、昨日あたりから空気が入れ替わりまして、ぐっと湿度が増しましたね!
いわゆる『梅雨の走り』というか、この不快感を伴った蒸し暑さは、梅雨入りを予感させるものです。
さてさて今回のブログは、まだ5月が抜けるような青空に覆われていた頃のお話。
5月22日(日)に行われた、岸和田市は春木地区の、磯之上町の入魂式の模様をお届けしましょう。

当日は早朝からホンマに良いお天気!
暑くなりそうな予感の中、午前6時に町内の会館を出発しただんじりは、まずは入魂式のため、氏神・弥栄神社へと向かいます。

朝日を浴びながら、弥栄神社の入口へ向けて歩を進めてくるだんじり。
そして!・・・

神社の大鳥居前から参道へ向けて、気合い十分に、1発目の遣り廻し!

見事に決めて、弥栄神社の境内へと走り込んでゆきます。

磯之上町のだんじりは、平成6年に岸和田の《大下工務店》にて新調された、春木地区の中でも大型の部類に入るだんじりで、彫師は《木下賢治》。

今回の修復も《大下工務店》にて行われ、洗いと締め直し、さらに交差旗、後ろ旗、幕などが新調されました。

神社での入魂式を終えるとお披露目曳行へと移りまして、神社の北側から道路へと出ただんじりは、この機を待っていたかのように一気に加速し、紀州街道を疾走してゆきます。

目指すは遣り廻しの名所・ラパーク前です。
さて春木地区の中で、町名に『春木』の文字を冠しない磯之上の村は元々は春木村ではなく、明治時代初期までは『大字磯之上』でした。

明治22年に春木村、磯之上村、吉井村が合併して『北掃守村』となり、昭和3年に『泉南郡春木町』となりました。
昭和12年に『八木村』を合併したのち、昭和17年に岸和田市に編入され、現在に至ります。

明治初期、この磯之上には村内に三字あり、4台のだんじりがあったとされています。
その経緯などについては、当サイトの『だんじり紹介ページ』で磯之上町を検索して頂ければ詳しく記載されてますので、参照して下さい(←書くのが面倒くさくなった!)。

さぁそんな歴史話をしている間に、だんじりは南海本線・春木駅前での遣り廻しを終え、地区一番の名所・ラパーク前へと近づいて来ましたよ!
抜けるように澄み渡った青空をバックに、この日一番の遣り廻しを決めようと、青年団が綱を張ります!

鳴物が変わり、気合いのこもった遣り廻しで、春木の名所を見事にクリアした磯之上町のだんじり。

青年団の追い役に笛がない事など、磯之上のこだわりを貫く姿勢なども、特筆すべき事でありましょう。

この後だんじりは再び駅下りの商店街を浜方向へと進み、最後は、通称・春木本部前(この日は本部は設営されてない)を大阪方向へ遣り廻し!

かつてはここが春木地区のメインの交差点でしたね~。
今も道幅の狭い難所として健在の交差点を、大型の磯之上町のだんじりが遣り廻しで曲がって行くさまは、スリル満点であります。
町内へと戻っただんじりはそのまま町内をお披露目して廻り、午前8時、無事にこの日の曳行を終了しました。

暑いながらもカラッとした気候は、9月の祭礼時期と重なるものがありますね。
さて今年の9月はどんな気候のもとでの祭礼になるんでしょうか?
気になるところでありますね。
磯之上町の皆さん、この度はおめでとうございます。
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