64年ぶり!・・・北河内型のだんじり新調!《その2》

前回に引き続き、大東市・御領のだんじりの新調についてお送りします。

昭和27年以来、64年ぶりに新調された『北河内型』(讃良型)のだんじり・・・それが、大東市は御領のだんじりであります。

8月7日(日)の入魂式当日は、午前9時より御領の氏神である菅原神社にて入魂式が行われ、その後10時半よりお披露目曳行へと出発しました。

ここ御領はかつての平安時代から、皇室の食材を扱う『天領』であったことから『御領』と名付けられ、今も神社の周囲には水路が残り、古い家並みと合わさって非常に風情のある風景が残っています。

その狭い道筋を、軒先や白壁をスレスレに、新調だんじりが通り抜けます。

ここ御領は大東市の中でも『南郷地区』に属する、『旧・南郷村』と呼ばれた地域。
同じ讃良郡でも、中心地となったのは『東高野街道』が南北に貫く四条村や住道村で、南郷村で産業が発展したのは大正期以降だそうです。

お披露目曳行に出ただんじりがやって来たのは、御領の地域にあるもう1つの神社、『御領龗神社』(ごりょうおかみじんじゃ)です。

この神社は現在、枚方八尾線に面しており、かつては『河内湖』とも呼ばれた湿地帯に浮かぶ小島のような場所であったと言います。
『龗(おかみ)』という、この読めない漢字は、雨の下に口が三つあり、その下は龍という漢字で、そうやって分解してみると、『水の神』である事が分かります。

御領という地域発祥の地・・・とも言える場所で、御領はここから西へと土地を広げて行ったと言われており、その中心地となったのが、現在の菅原神社周辺という事になります。

さてさて、そんな歴史探訪もしながらもだんじりのお披露目曳行は続き、35℃を越える気温と、真夏の太陽がギラギラと照りつける炎天下のもと、午後1時頃に再び菅原神社へと戻りまして、この暑い暑いお披露目曳行は終了しました。

普段の祭礼は10月の後半ということで、この暑さの中でだんじりを曳行するのは、御領の皆さんにとっても初めての事ではなかったでしょうか?・・・
こりゃ、このブログもう一回持ち越すなぁ。

次回はいよいよ、この新調だんじり本体をちょいとじっくり鑑賞させて頂きましょうかね〜!
(次回に続く)
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