秋の足音…ふたつの入魂式《前編》

昼間はまだまだ暑いですが、朝晩はぐっと過ごしやすくなりました。
一晩中クーラーつけてたら、ぼちぼち風邪ひく季節になってきたとゆーことは(てか、そういう事をしているのか…)、もう秋の気配が迫ってきている証拠。
今回はそんな話題をお届けしましょう。
9月11日(日)・・・
この日も先週に負けず劣らず色々な『だんじり行事』が行われましたが、その中からふたつの入魂式を2回に分けてお届けしたいと思います。
まずはこちら!

泉佐野市・上之郷地区の下村のだんじり。
今年の1月の終わりに、修復のため岸和田の《大下工務店》へと搬出される様子を、こちらのブログでお届けしたかと思います。

だんじりについての詳細は、そちらをご参照いただきたい・・・
このだんじりの新調当時にまつわる推察なども列記してありますので、併せてお読みいただくとより深みが増しますぞ。
さて今回は入魂式のリポート。
朝8時に町内を出発ということで、泉州地区でよくある入魂式よりは、すこしゆっくり目の時間設定。

それに先駆けて上之郷に到着したワタクシは、この日だんじりが宮入りする意賀美神社を見上げ、また出迎えの準備で早くも小屋を開けていた中村のだんじりを拝見。

この日の朝はまぁ空気が冷んやりしていて涼しかったわぁ~。
同じ泉州でも、この自然豊かな風景に溶け込むだんじりを眺めていると、見物客でごった返す入魂式が、まるで別世界の出来事のように思えてきます。

ではでは、修復を終えた下村のだんじりを拝見しに行きましょー!
先ほどの中村の会館から徒歩でも15分も歩けば、下村の会館へと到着します。

この日のためにあらかじめ工務店から搬入されていただんじりは小屋から出され、化粧飾りを整えて出発を待っていました。
今回の修復では大屋根を交換し、その他柱廻りの補強、洗い、締め直しといったところ。
全体的なフォルムは変わらず、シュッとした切妻造りの姿見は、ワタクシ好みであります。

さて8時に会館前を出発し、まずは意賀美神社を目指します。
途中、上之郷地区の遣り廻し交差点を直線ダッシュで駆け抜け、中村のだんじりが見守る中、宮前橋を越えて神社へ向かう坂道へと到着。


この意賀美神社の鳥居前の急坂を登る場面は、何かのだんじりDVDで見たことのある風景。
ワタクシ自身がナマで拝見するのは、お初であります。

一心不乱にこの急坂を駆け上がっただんじりは、意賀美神社の境内へと曳き込まれてきました。

これより入魂式が行われ、その後はお昼前ぐらいの時間まで、町内をお披露目曳行されました。
徹底した安全曳行のため、残念ながら遣り廻しは行われませんでしたが、今月末の試験曳きまであと2週間ですからね。
遣り廻しはそれまでお預けでもよろしいじゃございませんか。
今年の祭礼はリニューアルされただんじりで心機一転、豪快な遣り廻しを披露してくれる事でしょう。

下村の皆さん、この度はだんじり修復、おめでとうございます。
さてさて次回は、この日に行われたもう一つの入魂式をお届けします。
(次回に続く)
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