岸和田祭の真っ最中にお披露目されただんじり

西日本を中心に爪痕を残した台風16号が過ぎ去っても、なかなか『台風一過の晴天』とは行かず、お天気がハッキリしませんね~。
一年最大のだんじり行事である『岸和田だんじり祭』が今年も盛大に行われ、この祭に身を置く者としては、今は本当は『抜け殻』状態なのでありますが、ブログも今日から再開であります。

どうしても岸和田の余韻に浸ってしまってて、他のことに気が回らないのが本音なのですが、今回はちょっとした『隠れネタ』を行っときましょうかね?
9月18日(日)
岸和田だんじり祭が行われている真っ最中にも、新調完成や修復完了に伴う入魂式がいくつも行われました。
まずはそれらをザッとさらっときましょかね~。
◎ 藤井寺市・伴林、だんじり新調に伴う入魂式
◎ 堺市・南野田、だんじり新調に伴う入魂式
◎ 堺市・八田荘地区 平岡町、だんじり修理完了に伴う入魂式
◎ 大阪市鶴見区・中茶屋、だんじり修理完了に伴う入魂式
◎門真市・下馬伏 だんじり購入に伴う入魂式
これらの中で、鶴見区は中茶屋のだんじりについては、実は当日が雨のために、25日(日)に延期されたそうです。
ワタクシはこの一週間前の搬入日に、ちょっとだけ拝見しておりましてね。
入魂式ならびにお披露目には足を運べなかったんですが、それに先駆けてちょいとばかり拝見させてもらったお写真をご紹介しましょう。
こちら!

この日は9月11日(日)。
午前中からいくつかのだんじりの入魂式を取材して回り、鶴見東之町のだんじりが参加している『鶴見区民まつり』の取材に出かけた時、ちょっと情報を頂いて向かったので、時間としては夕方4時頃?

だんじりは小屋に収められ、その中で四隅のツヅミ(隅縄)を巻いている作業中でした。
なのでだんじりの細部までを細かく拝見させて頂くことは叶わなかったのですが、修復の完了した姿を拝むことが出来ました。

この中茶屋のだんじりは、昨年2月7日(日)に抜魂式を行い、岸和田の《植山工務店》へと搬入。
なんと1年以上の歳月をかけ修復されました。

そのため昨年の祭礼はお休み。
どれぐらい大きく変わるのだろうと思っていたのですが、独特の破風型をした屋根に関しては変わらず、また大きさもほとんど変わらず、姿見に関しては原型を留めております。

彫物が大きく変わったので触れておきますが、前後の車板、木鼻一式、虹梁一式、勾欄合、脇障子、そして土呂幕一式を彫り替え、さらに見送り部分が幕式であったのを、三枚板の彫物が新しく組み込まれました。

残っているのは屋根の獅噛みと懸魚だけという改修で、その彫物を担当したのは《木彫 近藤》近藤晃 師。

ワタクシとしてはその三枚板を拝見したかったのですが、作業中という事で、そこはお邪魔してはいけませんので、が遠慮させて頂きました。

元々の製作年代はハッキリしませんが、おそらく明治の頃の作と思われ、大工も不詳。
城東区の、鴫野南之町の先代だんじりであるとされ、昭和28年~29年ぐらいにここ中茶屋へとやって来たと言われております。

小屋の横壁には、彫り替えられた古い彫物が飾られ、在りし日の面影を偲ぶことが出来ます。

入魂式は25日(日)になりましたが、ワタクシが足を運べるかどうかは未定。
いずれまたお披露目などの写真が手に入るかも知れません。
また祭礼本番などに拝見できる機会もあるかも知れません。
その際は、またじっくりこのだんじりをご紹介したいと思います。
では今回はここまで・・・
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